先日、立て続けに発生したトラブル対策をやっている現場から、休みの日に連絡が入りました。
トラブルが発生したとかではなく、現場は休みの日も稼働しているので、対策についての確認や報告、相談などです。
たまたま僕は、いわゆる配偶者と車で出かけていて、イヤホンの持ち合わせもなかったので、車のオーディオとBluetoothで接続しての会話になりました。
なので、配偶者にも丸聞こえ。
ただ、配偶者も元々はこの会社におりましたので、話を聞いていて事情は察することができます。
電話が終わってからの配偶者が一言、「えらくなったねぇ」と。
ほめ言葉ではないでしょう。
多分、僕がえらそうな喋り方になっていたんだと思います。
まぁ、こういう時、えらそうな本人は大抵、えらぶってない、と言うでしょうし、僕も自分ではそう思っています。
しかし、立場はどうあれ、自分より若手で、かつて自分も勤めたポジションで頑張っているのを見れば、上司とかそういうニュアンスよりも、現場の先輩として色々と話したくもなるものです。
僕は、僕の部署の仕事としてそのトラブル対策に関わっているのであって、彼らの直接の上司ではありません。
ただ、一緒に働いたことはないけれど、僕もかつていた部署で、あの頃の僕と同じような苦労をしているのを見ると、ついついアドバイスのひとつもしたくなりますし、そうすると、どことなくえらそうになってしまうのかもしれません。
かつての経験から自分なりに導き出した「解」。それを教える、諭す、というニュアンスなのでしょう。
もちろん、それは僕が経験してきた事象での「解」ですから、今の彼らにとっても正解かはわからないんですけどね。
とりあえず、自分は謙虚さが売りというか、処世術のひとつと位置づけていましたので、配偶者からの一言は、反省しないといけないなぁ、と思いました。
現場の仕事は、うちでは当然花形の仕事なんでしょうけども。この会社に長く身を置くのであれば、そこは通過点なので、僕のように否応なく外側から「かつての先輩」として現場を見つめねばならなくなります。
こんな時代ですから、ひとつの会社に骨を埋める、という考え方は彼らにはないかもしれませんが、それならそれで、うちの会社は忙しいばっかりで何のスキルも身につきませんので、身の振り方を考えたほうがよい。
そこらへんも含めて先輩面して喋るには、酒を交える必要がありそうです。