その人は、40分発のバスには間に合わないので、50分発のバスに乗るために、48分頃にバス停に到着すると、ちょうど、バスが出たところだった。
なので、その人は、発車時刻を守れ、と、運行会社にクレームを入れたようだ。
ちゃんと50分まで待機してから出てくれていれば、自分は乗れたのに、というわけだ。
まぁ、真実はわかりません。
わかりませんが、おそらく、ん?と思った方は多くおられると思います。
人の頭の中では、瞬時にたくさんの計算がされ、答えが導かれます。
この人のように、バスが時間を守らなかった、という結果に至る人もいるでしょう。
でも、計算に使う変数の中に、運転手さんは仕事で運転しているということ、運転手が時刻表を守らないことのメリットとデメリット、というのがあって、それらを加味すると、バスが時間を守らなかった、という答えには行き着きにくく、どちらかというと、運行が遅れていて、40分発のバスが48分に出た、という答えのほうが妥当だと、私は考えます。
ですが、この話を聞いた時、自分は思いもしない考え方でしたので、新鮮でした。
ただし、この人の怒りを鎮めるのは非常に厄介な問題です。むしろ、そちらの方が問題です。
そして。
バスの時間一つでここまで見解が違うんじゃ、多くの人が集まっていろんな答えを出していくのって大変だよなぁ、と、思うわけです。