自動車博物館、という所に行きました。
昔の車が500台だったかな、展示してある所でした、
車が好きな人にとって、自動車というのは思い出に欠かせないひとつだなぁ、と感じました。
巷で流行った音楽と共に出来事を記憶しているように、その時々を、車で覚えていたりします。
我が家は父親がずっと自動車を所有しており、それらのうちの何台かは、展示物として会うことができました。
中でも、私が生まれた時に乗っていた車には、懐かしさもひとしおでした。
とはいえ、生まれた頃のことなので、細かなところは覚えていません。内装のこととか、装備とか。
後部座席に寝っ転がって空を見ていたことがあったような、なかったような。
単純に、私は“見た目”が好きでしたし、こうして再会してみてもやはり、この外観はカッコいいなぁ、と。
私の、車への嗜好を定めた1台だったようです。
そして、その車の発売年を見たら、私と同い年でした。
私が生まれた年に、発売したばかりの車を購入したわけで、やはり父親も相当な車好きです。私の車好きは、遺伝なのか刷り込みなのか・
父親が過去に乗っていた車は、3台ほど展示されていましたが、何か、展示物として収蔵される基準があるのでしょう。父親はコロコロと乗る車を頻繁に変えていましたが、記憶にある2台はありませんでした。
なお、私自身が初めて所有した車もありませんでした。同時代の別車種はありましたが。
数日前のブログでも書きましたが、私は元々ミニバン乗りでした。今回の展示車には。ミニバン、と呼ばれる車種はほとんどなかったのが残念です。トヨタのタウンエースなんかは、その歴史を追ってもよさそうもんですがねぇ。
とはいえ。
父親が乗っていた車。親戚が乗っていた車。街で見かけて、カッコイイと思っていた車。
自分の人生の“そこここ”で、出会い別れを繰り返した車にもう一度会えたのは、大きな喜びでした。
親戚のおばちゃんが送ってくれる時に使っていた、スバル・レックス(軽)。
叔父さんが乗っていた、ホンダ・シビック(初代)。
別の叔父さんが乗っていた、トヨタ・コロナ。
見た目が大好きだった、トヨタ・セリカ(丸目二灯)やマークⅡ(丸目一灯)。
今でも、旧車ファンが稀に乗っているのを見ますが、やはり良いものです。
でも、何十年後にこうして思い出にふけるためだけに、今の車をずっと所有し続ける、という勇気は、自分にはありません。
今乗っている車も、いつか手離して、どこかでこうして見かけて、しみじみとするのでしょう。