若者の車離れ。
免許を取らない若者が増えた、という話も聞いたりしますが、これは、都市部だけの話でしょうかね。
都市部=人口密集地帯と考えるなら、都市部の若者が車離れすれば、日本全体としてのパーセンテージにも影響は及ぼすかもしれない。
一方で、地方では鉄道の廃線が相次いでいる。
理由は、人口減少や過疎化もあるけれども、いずれにせよ、人が鉄道を使わないからでしょう。
使わない理由は様々なのかもしれませんが、モータリゼーションによって、自動車の需要が増え、鉄道需要が減少した、という話はよく聞きます。
面白い現象でもありますね。
一方では、自動車に興味がなく、所有をしないどころか、免許も取らないスタイルがあり、他方では、自動車文化が定着し、鉄道がいよいよ廃線の危機、です。
真逆の事象が同時期に発生しているというのが、運命の不思議を感じさせます。
免許を持たない、車を所有しない人達の足は「公共交通」なわけで、その代表が鉄道です。都市部で鉄道需要が伸びているのかどうか、は、僕の手元には情報がありませんが、少なくとも都市部の鉄道で廃線の危機、というのは、ないわけじゃないんでしょうけど、僕の住む地域ではほとんど聞きません。
様々な要素が関係しているのでしょうが、ざっくりと、日本国内ではこのような二面性がある。
ここからは僕の完全な妄想ですが、遠くない将来、完全な自動運転自動車が普及したら、いよいよ鉄道は、少なくとも「旅客」という面では、その役割を終えるのではないでしょうか。
例えば、必要最低限の機能を搭載した自動運転自動車が、そうですねぇ、300万ぐらいで手に入るとしたら。
たぶん、老後を迎えるにあたり、必ず買いますよね。
僕自身、開発が間に合うかどうかは別として、元気なうちは楽しく運転したいし、年老いて運転が出来なくなったら、完全自動運転自動車で、旅をするのもいいなぁ、と思ったりします。それ以上に、老後の生活の足になります。買い物だったり通院だったり。
老後に公共交通網にかからない地域に住む人には、とても大きな文明だと思います。
もちろん、仮設定とはいえ、300万という金額では、すべての世帯で手に入れられるか、というと、難しいのも事実です。
かといって、では鉄道がその代りを務められるか、と言えば、それは無理です。
残念ながら鉄道は、駅までは人に「来てもらう」必要がありますし、行き先も、レールが牽いてある場所だけです。
なので、完全自動運転自動車が普及したら、購入出来ない人たちのために、おそらくは自治体からの融資があったり、場合によっては自治体が自動車を所有し貸し出すんじゃないのかなぁ、と。
それでも、運転手は要らないのでその分のコストは削減できますし、今のように鉄道やら路線バスやらを赤字垂れ流しで維持するよりかはよいのではないでしょうか。まぁ、そういう次世代自動車の維持費とか、僕にはわかりませんけども。
話が変な方向に行ってしまいました。
都市部と郊外で、真逆の移動手段が発達し続けていくとしたら。
いつか、都市部に生まれた人間は、郊外では生きられなくなるでしょう。その逆もまた然りです。
すると、都市部と郊外の間で往来が減り、人の交流が減ってゆきます。そのうち、異文化圏となり、しまいには外国になってしまったりするのだろうか。
男の子のロマンとして、僕は鉄道も自動車も大好きです。
だからこそ、どちらの味方、というわけでもないつもりですが、やはり、一般人が気軽に、個人的に運行できる、という点で、利便性は自動車に軍配が上がるような気がします。
鉄道は、こちらも完全自動運転が出来るのだと仮定するのなら、貨物輸送で特化すれば良いのかもしれません。
自動車と鉄道が、それぞれ重ならないように住み分けをする。それも、ありそうな気がします。
あとは、ここにドローンなどの新移動手段がどのように絡んでくるのか。
どこでもドアは、当面無理そうですからね。
でも、これが実は最強の移動手段であり、これさえ発明出来れば、乗り物事情など、あっという間に解決ですけどねぇ。自動車も鉄道も、ドローンも飛行機も、下手すりゃロケットも要らなくなりますからね。
でもそれは、男の子には寂しいゴールです。