とあるサイトで、勧誘電話に対しての怒りをぶつけているコメントを見かけた。
なんでも、肉親の葬儀の最中にかかってきたようで、それも、名だたる大企業(の、おそらく子会社とか請負会社だと思うが)からだったようで、大企業が聞いて呆れる非常識さだ、みたいなコメントだった。
まぁ、気持ちはわかる。
勧誘電話自体、気持ちのいいものではないし、大切な時間を邪魔されたのだから、心中穏やかではないだろう。
でも、電話の相手からしてみれば、その時間にこちらが何をしているかはわからんし、逆に知ってたら怖いし、そこは怒りの対象としてはどうなのだろう、と。
一般的に非常識な時間とかだったら素直に頷いて終わるが、日中の葬儀の最中にかけてきたからそれが非常識、というのは、少し飛躍しすぎな気がする。
人間は感情の生き物だから、その事象があったタイミングの状況で受け止め方も変わるだろう。
そういう意味で、その怒りは最もだとは思うけど、矛先としては、ちょっとずれているかなと。
というか、登録していない電話番号については、心当たりがなければ、とりあえず電話に出ない方針の私だが、世の中、やはりちゃんと応答するものなのだろうか。
葬儀の最中に登録していない番号から着信なら、まずもって出ないし、モードもバイブかサイレントにしておくので、とりあえず無視しておいても、まわりに迷惑にならないようにすると思う。私なら。
この方が怒るのは、それによる迷惑を被ったのだろうし、てことは、わざわざ中座して電話に出たか、着信音がけたたましく会場で鳴り響いてしまったとか、そういうことなんじゃないかと思うのだが、それって、言い難いが、ご自身の中での優先順位の位置付けや、マナーの問題なんじゃないかなぁ。
と、思いながら、世間ではこのように非常識とか空気読めない認定がされる場面もあると考えると、少しこわいなぁ、と思った。