久しぶりに、我が遺伝子を継ぐ女性、いわゆる娘と夕食。
最近の中学生ってのは、やる気のないサラリーマンより忙しいようで、なかなかこういう機会もない。
くだらない会話の中、ひょんなことからダチョウ倶楽部の話になったのだが、ふと、上島竜兵さんが他界されていることを思い出し、しんみりしてしまった。
特に思い入れがあるわけじゃないが、私が生きた時代、特に物心ついてからの大半は、ダチョウ倶楽部がお笑いの世界にいたと思う。
そして、多くの芸人がいつの間にか偉そうになってキャラが変わっていく中で、いつまでもそのままであり続けたような気がするし(実情は知らないが)、上島さんは、常に体を張って最前線にいた印象しかない。
別に、ダチョウ倶楽部のことで話が膨らむわけじゃないので、このぐらいにしておく。
ただ、私が子どもの頃から笑わせてくれた方々が、続々と鬼籍に入っていくこの頃。
円楽師匠の訃報に接した時も、やはり私の中では楽太郎で、なんならまだテレビの中で歌丸師匠とやり合っているぐらいの感覚でいるから、戸惑いのような感覚に陥ったものだ。
世代的に仕方がない。
子どもだった僕らを楽しませてくれた人達は、もう、老年と言っていいぐらいの年齢だ。
円楽師匠と似たような感覚では、志村けんさんもそうだった。
僕ら世代の芸人、いや我々自身、もうすぐ、そう思われるようになるんだろうな、と思うと、謂れのない焦りと、妙に達観した感覚も覚える。
そう考えると、今は、90代に突入して数年経つ祖母のことで母が色々と忙しくしているのだが、母も、もうけして若くはない。
母が元気なうちに、また家族団らんをしておかないといけないな、と思った。