少子高齢化、という言葉は、随分と昔から使われており、危惧すべき事象と教わっていながら、何も対策を打てずにきたのが現状なのだと、自分は受け止めております。
少し前までは、今後やってくる恐怖の大魔王のように聞こえていましたが、いよいよ、現実味を帯びて、具体的に身近なところにその影響が出始めましたね。
たとえぱ、魅力のない会社などでは、ただでさえ少ない若者が居着かないので、社内の組織図に動きがないまま十年以上続いている。
中年になってなお、いつまでも部署の一番下っぱで新人扱いとか。当たり前のように景色の中にある人はあるでしょう。当事者の人もおられるでしょう。僕の会社もそれに近い構図ではあるんですが。
あとは、一昨年だったかな、スキー場へ行ったのですが、同じゲレンデで滑っていたスノーボーダーの半数ぐらいが、リフト待ちでゴーグルやマスクを外すと、僕と同世代か少し上じゃないか?というぐらいの年齢。
もちろん、時期や場所で差はあるんでしょうけどね。その時は、そんなでした。
僕もその中のひとりになるのでしょうが、やはりスノボは若者のスポーツ、というイメージが僕には定着していたので、少しビックリした思い出です。ちなみに僕はスキーです。
世の中を見ても、商売のターゲットには現役で人数も多い僕や少し上世代がいつまでも狙われている感じです。あの名作マンガの続編とか、一世を風靡したあのアーティストが、みたいな。
世代交代が止まり、時だけが過ぎていっているような。
もしくは、世代間のつながりが絶たれ、このまま同じ構図、景色のまま我々は「老朽化」し、朽ちてゆくのかもしれない。
しかし、確実に、若者はいます。
僕らはこのような構図から抜け出れなくなっているかもしれないけれど、いま、若者と呼ばれる世代、彼らが生み出す世代には、少子高齢化という悪魔は襲いかかってこないでしょう。
ただ、だから幸せな世界かどうかはわかりませんが。
早く、新しい世代が、社会を主導するようになることを期待しています。