1年があっという間だったなぁ、という話は、だいたいこのぐらいの時期から出てきますね。うちの会社でもちらほら、言う人が現れました。
ニュースなど、何かの冒頭の挨拶などで「今年も残すところ~」と言い出すのがこのぐらいからなのかもしれません。
それにしても、体感としての1年は早くなっているのは確かで、去年も同じことを思ったが、去年より今年の方が早い気がする。そして多分、来年は、今年よりも早いんだろう。
まだ老け込む年齢ではないのだろうけれど、なんかもう、晩年に向けて一直線という気分です。
昔の人はどうだったのかわかりませんが、少なくとも今の日本は、景気がよく人が多かった頃とは違いますので、若者は夢を見ず、老後の心配から人生をスタートしないとならない社会になりました。
昔と今は、あらゆる面で違います。もちろん、時代時代の苦労はありますけどもね。
まして、僕よりも若い世代は、僕よりも苦労します。日本の人口減少が落ち着き、老人と若者のリバランスがされるところまでは、後から生まれる方が大変だろうなぁ、と思います。世代にしてあと2~3世代は、大変なのかもしれません。
リバランスが終わった頃の日本が、どういう国になっていて、世界でどういう位置づけになっているのか、なかなか興味があります。
残念ながら見届けることは出来ませんが、日本人のことだから、何か世界をあっと言わせるような生活スタイルなんかを編み出したりしているんじゃないか、と思ったりします。
それか、日本という国は、なくなってしまっているか。それは、物理的に滅亡しているのかもしれないし、精神的な意味での日本がなくなっているのかもしれないし。
景気、というものは、確かに国民の気持ちを一喜一憂させるものではあるのでしょう。でも、必ずしもその順番ではなく、一喜一憂こそが景気を動かす、とも考えられます。景"気"ですからね。
なので、結局、日本の今の閉塞感、息苦しさは、もちろん長い不況・不景気があったことはありますが、少子化による国力低下、先細りの将来像が原因なのかもしれないな、と思っています。
例えば、普段でも、赤ん坊を見かければ、皆、顔がゆるみます。あれこそが、実は景気に、いや人の生きる活力とか、喜びとか、そういうものに変換されていくのではないかと。
少子化というのは、その機会が少なくなることです。
なので、難しいことはわからないんですが、やはり少子化対策って大切だと思うし、いろんなことの「根っこ」なんじゃないのかなぁ、と思うんです。