テレビゲームやスマホゲームをやる時間、というのは、その内容によっては、全く生産性のない時間になります。
現代のゲームは、ストーリーの表現力、再現力がすごいので、ゲームひとつで映画や長編小説などに匹敵する内容があります。なので、そのようなゲームをプレイすることは、映画を見ることと同じ、読書をすることと同じだと思いますので、それについては、無駄だとは思いません。
ただ、現代でも、そうじゃないゲームはまだ存在します。ストーリーもなく、同じようなパズルや謎解きみたいな内容を繰り返し、結局は課金させるとか、広告を見せるとかが目的だったりするような類ですが、そういうゲームをやっている時間は、あまり生産性を感じません。(個人的な見解です)
ですが。
一番無駄なのは、ゲームをやっているところを「後ろから眺める」ことではないでしょうか。
例え生産性のない、内容のないゲームであったとしても、それを自分でプレイしているのなら、少なくともそのゲームの手腕は磨かれます。が、それを眺めているだけでは、うまくもなりません。
現代は、そんな文化もたくさんあります。
僕自身も、最近とあるYoutubeチャンネルでゲームプレイ動画をよく見ているのですが、この時間が果たして自分にとって何かしらのプラスになっているのかどうか、と考えてしまいます。
いえ、そのチャンネル主さんは何ら問題ありません。むしろ、それで収益を得ているのですから、立派な仕事だと思います。
ただ、そのチャンネルは、昔のゲーム、つまりファミコンやメガドライブ、PCエンジン、スーパーファミコンあたりの、レトロゲームと呼ばれるジャンルのプレイ動画です。
この時代のゲームは、詰め込めるデータ容量にも限界があり、当然、盛り込める内容にも限りがありますので、基本的には単純で、繰り返しが多いようなものばかりです。映画に匹敵するような、という表現は出来ません。制作側はそのぐらいの意気込みであるものはありますけども。
そのようなゲームを、さらに、自分でやらずに眺めているだけの自分。これが現代の超大作ゲームなどであれば、眺めているだけでも映画を見ているようなものですから得るものがありそうなものですが、そういう類ではありません。
もちろん、得るものがないから、と言って、無駄かどうかはわかりません。もしかしたら自分は、このような動画を見ることによって心から癒されているのであれば、全くの無駄ではないのでしょう。まぁ、そのような自覚もないですけども。
このようなレトロゲームのプレイ動画を見て得られることと言えば、感動というか、昔の自分を思い出せる、ということですかね。
僕は、ファミコン世代です。なので、このようなチャンネルの動画には、少なからず、昔あそんだことのあるゲームが動画としてあがっています。
自力では思い出すことのなかったゲーム画面やゲームサウンドを体感すると、ブワッと鳥肌がたつのを感じます。日頃から、答えのわからない記憶の断片に悩まされていたのが、スカッと解決したりします。
そんなわけで、時間の無駄、と思いつつも、こういう動画もしっかり見てしまいます。
わざわざ、GWにやることでもないんですけどね。