私が趣味で作曲をしている話は、もう何度も書いております。
いわゆる配偶者が昔描いた曲(メロ)に後ろの音をつけたり、こういうのやりたいっていう曲に似たような雰囲気の曲を作ってみたりしていると、だんだん、自分の中での作曲も、そっちよりになっていきます。
もともと私は、単純明快、シンプルイズザベストな感じでやっていた人間ですし、さらには明るい調で構成される曲ばかりでした。
一方、いわゆる配偶者は暗い調がメインで、コード(和音)の組み合わせも、私からすると「え、そこいく?」みたいな感じです。
いわゆる配偶者が描く曲は、たいてい「Am」か「Em」からはじめれば、さほど間違いではないというか、もちろんメロの音域によって上げたり下げたりはしますけども、おおよそここらへんから始まるんだろうどうせ、と思っておけば間違いない。
ビジュアル系とも言えるようなサウンド、メロディックメタルとか、バンド色を薄くしても、暗く鬱屈とした感じが好きな配偶者に比べ、私が生きてきた人生の中で、AmやEmから始まるのって、たいてい、フォークソングでした。
Amをポロロンとギターで奏でれば、ふわっと浮かぶのは、さだまさしだったり、南こうせつだったり、ばんばひろふみだったりするわけで。
まぁ、リアルな世代ではないので、詳しくは知らないんですけども。
ですが、慣れというのは怖いもので、だんだん、自分の頭の中も、マイナーコードに侵食されつつ、メロディックメタルのような雰囲気で妄想が出来るようになってきている今日この頃です。
私の昔からの持ち曲も手元に幾つかあって、それもそのうち手直ししたいなぁ、と思っているのですが、今やっている曲と、ジャンルというか、雰囲気の乖離が甚だしい。シンプルで明るい調ですからね。何ひとつあっていない。
このままでいくとお蔵入りになりそうな感じですが、あえて統一感がないのもまた、趣味のなせる楽しさかもしれない、ということで、希望は捨てずにおります。
さらに言えば、フォークソングみたいなサウンドも、作ってよいのではないか、という野望もあります(絶対に歌ってくれなそうな気がするが)。
今ある楽曲を人前に晒す場合、それにも順番がありますので、まずは暗い曲から始めるつもりです。そして単純な曲でもあります。
2000年代、場末のアマチュアバンドみたいな感じのサウンドですが、でも、これが原点なんだろうし(配偶者の)、私も、リスナーへの聴こえは抜きにして、この曲は1発目だろう、と思っています。配偶者の音楽を通じて伝えることのコンセプトなのではないか、と思っているからです。
そして、しばらくは昔の曲と、最近作った曲を混ぜていくわけですが。
まぁ、しばらくは暗いなぁ。