いわゆる配偶者が、十代の頃にはじめて描いた曲(メロだけ)というのを、パソコンでやはりメロだけ打ち込んであった。
とりあえず手を付けてみようと思い、まずはコードを拾っているところを見つかり、それからはずっと張り付かれていた。
私も、やはり初めて作曲というものをやってみたのは十代だったが、もうメロディなんてサビぐらいしか覚えていない。
少し前のブログに書いたように、祖母のカラオケセットを使ってチャカポコと形にした記憶だけが鮮明に残り、後はまとめて黒歴史である。
作っている間、ずっと横で合わせて歌っていた。歌いながら、歌詞を思い出そうとしていたらしい。
そして、歌詞はもともと完結していないらしい。
まさに、十代の頃の自分に戻れるかどうか、がカギである。
「で、これはなんか”こういう感じ”とかあるのかね」
「モチーフというか、こういうのいいなって当時思ってた曲ならある」
「ふーん。どんな感じなのかね」
「あ、これこれ(YouTube再生)」
「…これは、なんというか、あれですな。激しく昭和臭ですな」
「そうかなぁ」
「ちなみに、これはいつ頃の曲なんだね」
「90年代だね」
「あ~…昭和ですなぁ」
「平成だよ」
「もはや時代は令和です。令和人にとって昭和も平成も同じでしょう。どうしても納得がいかないなら、二十世紀と言えばよいか」
「でも、こういうの好きなんだよね~」
「まぁ、僕も昭和人だし、むしろこういう雰囲気を作ってくれっていう方が自然に作れると思うけども。むしろ、そうならないように意識してたぐらいだから」
「じゃぁ、よろしく」
「わかったので、横で合わせて歌うのやめてくれんか」
そんな感じの、今週末の作曲風景である。