歳を取るにつれ、体感的な時の流れは早くなり、あっという間に何年、という月日が流れていたりします。
若い方にぜひ認識いただきたいこととして、そこらのオジサン達もおじいちゃん達も、実は時の流れに精神の時が同期できておりません。
何が言いたいかというと、気持ちや中身だけは、若い方となんら変わらないノリだ、ということです。現実と精神で、時の進み方が違うのです。
考え方、などは年相応にもなります。保守的になったり、冒険をしなくなったり。
ただ、喋っていると、感覚が学生の頃のままで、今でも軽やかに体が動きそうな、そんな錯覚さえしてしまいます。
この間、幼馴染と飲んだときには、また久しぶりにみんなでスキー・スノボに行きたいねぇ、とか、ちょっとまたバンドやってみない?とか、そんな話が出てくるんですが。
今の僕らがスキーに行っても、短いリフト1本だって休み休みじゃないと降りてこれないでしょう。そして、リフト1日券を買ったくせに、もう午前中でイッパイイッパイだったりするでしょう。
若い頃は転んでころがってキャッキャキャッキャ出来ますが、今の僕が転んだら、下手したら足を挫いて帰ってこれないことになりかねません。
あれやってみたい、これ経験したい。
そういう思いは何歳になっても変わらずにありますし、意気込みも若い人のそれと変わりはありません。実際、言葉にもします。
ただ。
この足腰でそんなことしたら命に関わる怪我をするんじゃないか?とか、
僕がそこに行ったら、浮きまくってそこに集う若者達が困惑するんじゃないか?とか。
体を使うこともそう、頭を使うこともそう、見た目だってそう。
でも、オジサンだって、少年のような夢は見るのです。
“旅に病んで夢は枯野を駆け巡る”
ですな。