ファイナルファンタジーの…3作目でしたっけ、たまねぎ剣士が出てくるのは。
多分、僕が初めてプレイしたFFシリーズじゃなかったかなぁ。
たまねぎ剣士というのは、記憶が確かなら、主人公達の最初のジョブ(職業)であり、いや、ジョブというよりかは「何者でもない」状態。
ストーリーの中で、戦士とか、魔法使いとか、そのようにジョブを変えて高みを目指すわけです。
ですが、確かドンデン返しで、物語終盤になり、レベルもめちゃ高くなってくると、実は一番「強い」ジョブ…だった気がします、記憶では。
なんですかね、作者の秘められた思いでも込められているんでしょうかね。
「何者でもないことが一番強い」
「強さとは、何者にもならぬこと」
言葉にするとやたらカッコいい。
でも。
僕、何者でもないですよ。
学歴も資格もないですら、よく言えば何にも染まっていない。手持ちのジョブはありません。
物語を最初から最後まで、たまねぎ剣士で貫いている。
貫いている、なんて言うからカッコよく聞こえるのであって、惰性で生きているからいつまでもたまねぎ剣士である、という方が正しい。
そんなわけで、そこにあるかもわからない作者の意図や思いを汲み取るのなら、たまねぎ剣士であることにひとつの価値があるのかもしれないし、最終的に行き着くところとしての指標なのかもしれません。
まぁ、人の生涯を振り返ってみれば、これから先の社会はわかりませんが、少なくともこれまでの人類は、最後に皆、たまねぎ剣士に戻ります。もちろん、天寿を全うする場合です。
結婚し、子どもがいる方であれば、自分の子どもが戦士やら黒魔道士やらになって頑張っている姿を見て微笑んでいたり、孫が庭で剣術の廉州をしているのに付き合ったり、なんて感じでしょうか。
しかし、最後はたまねぎ剣士最強説、というのは、そんな人々の活躍を示唆しているようでもあり、それは今の、そして将来の人類の在り方を示しているのではないか。
そして、人類に先駆けて、日本人がまず模範を示すのでしょう。
あれ、なんの話だったかな。