kekeの考えること

こういうことを考えてる人もいるんだなぁ

童話。

小学校の頃の、道徳…いや、国語の教科書に載っていたお話で、砂漠の真ん中の駅に勤める、3人の駅員の話がありました。

 

砂漠の真ん中なので、砂漠以外はなく、駅ではありますが、汽車は全て通過するだけ。

 

隔絶された3人だけの世界のお話です。

 

 

ストーリーの本筋は、あまり覚えていません。

 

僕がこの物語のことを覚えている理由は、駅員達が、この環境下で仲良く、うまくやっていくための方法として、悪口を言う、というくだりがあったからです。

 

確か、2人で、残る1人の悪口を言うことでストレスを発散する、みたいな話だったと思います。もちろん、この2人の組み合わせは都度替わるわけで、みんながみんな、悪口を言うし言われるし、という仲でもあるわけです。

 

だから、誰もいない、汽車も停まらない駅に、駅員が3人もいる。

 

1人だと、あまりの孤独に心を病んでしまうかもしれないし、2人では喧嘩になってしまうから。考えられての、3人だったのだと思います。

 

 

子どもが読む、まして教科書の中に、他人の悪口を言う、というシチュエーションがあること自体が印象的でしたし、それが、よい意味で書かれている、というのが、これまた印象的でした。

 

ただそれだけで、オッサンになった今でもその設定(沙漠の駅、三人の駅員)だけを覚えていたわけで。

 

結局、話の内容はなんだったのか、は、ずっと思い出せないままでした。

 

このままだと、思い出せないまま人生が終わりそうでしたので、調べることにしました。今ではネットで検索すれば出てくるので、楽なものですね。

 

 

この作品は、童話、でしょうね。

 

「三人の旅人たち」というタイトルだそうです。

 

タイトルを読んで思い出しました。そうだ、確か退屈すぎて、このままじゃ嫌だ、みたいなことになって、確か1人ずつ、旅行に行く話だったような気がします。

 

で、最後には近くにオアシスを見つけて、そこで悠々と暮らすだったか、そこが観光地になって駅が賑わうだったか、そんな話だったような気がします。

 

 

で。

 

童話であるからには、この話から、何かの教訓を得ることが出来るのだと思いますが、それは何なのだろうか。

 

旅をすること?見識を広めることの大切さ?

 

外に飛び出す勇気を持つこと?それにより、運命が開けるとか、運が切り開かれるとか、そういうこと?

 

 

僕は、現代日本社会に毒されてしまったのか、この年齢になって、この童話が言わんとすることが汲み取れなくなってしまったようです。

 

何もない砂漠の真ん中から旅に出たらどういうリスクがあるか。単純に、生存の危険があります。

 

汽車に乗って旅をしたとしても、そんな何もない世界から、いきなり我々が暮らすような文明社会に飛び込んだら、楽しい思い出だけではなく、嫌な思い出もたくさん作られるでしょうし、場合によっては取り返しがつかないことになる可能性もあります。

 

という、この発想が既に、この物語を読み解く目を曇らせています。

 

 

なので、可能であれば、一度、購入してしっかり読んでみようかと思います。そして、改めて感想を考えてみたい。

 

興味がある方は、三人の旅人たち、で、検索してみてください。

 

文中の話は、タイトル以外は全て「僕が覚えている、または思い出した話」なので、実際とは相違があるかもしれませんので、ご了承ください。

駅の存在理由とか、砂の上にどうやってレールを敷くのかとか、大人はせちがらいことしか思いつきません。