後輩と帰宅タイミングが同じになったので、少し、話しながら帰ってきた。
彼は僕よりずっと若く、後輩、という呼び方にもしっくりこない年齢差がある。
現に、僕が現場だった頃、最後の営業所では、僕の部下という立場だった。
紆余曲折を経て、今は部署は違えど、同じ建屋の中で仕事をしている。
さて。
うちの会社は中小企業だが、いっちょ前に派閥のようなものがあるらしい。子会社なので、仲良しグループ程度のものだろうけども。
彼は、職務上、そういう話を知りやすい部署にいるので、彼自身はそこに参加してはいないものの、見えてはいるそうだ。
僕も、なんとなくはわかるが、そこまでグループ、派閥化しているとは思っていないし、鈍感でもあるので、気にせずにいた。
しかし、そういう目で改めて見ると、僕は今回の異動で、おそらくグループ、閥に入ったことになるのだろう。少なくとも、そう見なされるだろう。
前は、吹けば飛ぶような、というよりかは、誰もその存在を忘れているような、どこにも属さない窓際だった。
これから、何故か当たりが強くなるかもしれない上役が数人、思い当たる。
僕はこういう人間関係は大の苦手で、そもそも人付き合いが苦手なのだから、派閥とかあり得ないのだが、それでも、立ち振る舞いに気をつけないと、思わぬ敵を作ってしまったり、追放されたり、みたいなことになりかねないことはうっすらわかる。
子会社で、役員の大半は親会社からの出向者が占めるような会社で、よくまぁグループとか作るなぁ、と思う。
出世するも、てっぺんには限りがある会社。鍔迫り合いして、勢力拡大して、牛耳ることが出来たとしても、富裕層のような暮らしができるほど給料はもらえないし、その経歴も、あくまで社内のもので、外の社会と比べれば、タカは知れている。
もっと、穏やかに仕事させてもらえんもんですかねぇ。