職場の後輩と、年末年始の休みで飲むか、という話をしていました。
もともと、仲の良い数人で12月中に飲む予定だったのですが、後輩の奥さんの親戚に不幸があり、彼とは飲まずに年を越してしまいました。ただ、年末年始には戻っていて、帰省するつもりはないとのことだったので、年始にでも都合があえば飲もうか、と話していたのですが、元旦に、大きな地震がありました。
後輩の奥さんの実家がまさにその地方で、詳しい場所までは聞いてはいませんが、過去にかいつまんで聞いている話の限りでは、被害が大きかったであろうエリア付近であることはほぼ間違いないと思います。
なので、当然、飲みに誘うことなどは出来ませんでした。
こういう時は、どのように対処すべきなのでしょうか。
奥さんのご実家は大丈夫か?という連絡を、すべきなのでしょうか?それとも、ご実家も含めて連絡が忙しいであろうから、あえて連絡はしないのが正しいのでしょうか。
僕は、後者を選びました。
おそらく、彼らがご実家に向かったところで、被災地域に無難に入れるかもわかりません。また、計画も需要もなく応援に行ったところで、かえって邪魔になる話はよく聞きます。おそらく後輩夫妻も、着の身着のままで現地に行くことまではしていないんじゃないかと思うのですが、ただ、ご実家と連絡が取れないままである場合には、あり得るでしょう。
もともと、カレンダーの日程上、彼は有給休暇を使い、この三連休まで年末年始休暇をつなげていましたので、どちらにしても、彼と顔を合わせるのは9日になります。
ただ、それも、ご実家が無事だったら、だと思いますので、もしかしたら、9日も、出社しないかもしれません。
繰り返し、考えます。どうするのが正しかったのでしょうか。
僕のような外野の人間に出来ることなどありませんが、お見舞いの連絡と共に、話を聞いてあげる立場をとるべきだったのでしょうか。
ご実家の安否確認や、親戚間の連絡に忙しいだろうから邪魔になったら悪いし、そもそも後輩も、そういう連絡を受ける気分じゃないだろうから、という僕の遠慮は、よそよそしいのでしょうか。
あ、いや、この態度について、誰かに何かを言われたわけではありません。
ただ、何となく、自分がすごくよそよそしく、情に薄い人間のように思えたので、なんとなく、すっきりしていないのです。
9日に、彼が出社していれば、声をかけようと思っております。
が、出社をしていないのであれば、彼が出社するまではやはり連絡は控えておこうと思うわけですが、やはりスッキリはしません。
そして、それ以上に、後輩夫妻のご家族がご無事だといいなぁ、という、重苦しい不安感がずっと横たわっております。
この不安感があるからこそ、彼にアプローチをしない自分が、薄情に思えるのかもしれません。