kekeの考えること

こういうことを考えてる人もいるんだなぁ

はてなブログ「今週のお題」

今週のお題「急に休みになったら」


おそらく、車でどこかに行きたい、と思うだろう。

ただ、車に乗る、運転を楽しむのが目的であるので、他に何かを楽しんだり、得たりするために車で出かけるのではない。

だから、観光地まで行って観光もせずに帰ってくるかもしれないし、誰もこないような郊外の道端に車を停めて、満足して帰ってくるかも知れない。


欲求としては、ドライブがしたい、ということであり、特に休みの日に出来ることとしては「知らない土地、知らない道を走る」のが楽しみとなるだろう。

やはり年齢を重ねると、知っているところをクルクルと走っているだけではあまり面白くはなくなってきた。知らない土地、道を走る。それが満たされれば、得るものがなくても、僕には充実した休みの過ごし方になり得るのだと思う。


ただし、昔から運転は好きだから、いい加減、家からちょろっと走っていけるような場所はだいたい行っているので、本当に知らない土地、となると、そこそこ行かないとならない。

これも僕のわがままだが、少し走れば知っている道に出るレベルの「知らない場所」では、あまり面白くないのである。前後左右、当面は知らない土地が続く、という環境が好ましい。

スマホのマップアプリやカーナビがない時代であれば、こういうドライブはドキドキしたものである。普段から車に積んでいる「地図」は、せいぜい自分の住むエリアのものなので、そこからはみ出た地域はまさに「右も左もわからない」場所であり、本当に帰れない時はどこかで地図を入手しないとならない、みたいなスリル感がたまらなかった。

深夜のとある県で、どこをどう曲がっても元の場所に戻ってしまう場所があり、その時は「これは迷っているんじゃなくて、何かしらの心霊現象なんじゃないか」と疑ったぐらいである。


さて。

まぁ、そんな感じで、とにかく車でどこかを走りたい、がトップに来るが、この欲求は、天候に左右される。

朝起きて、カーテンを開けたら土砂降りだった、では、正直、車で出かける気にもならなくなってしまう。

そんな時はまぁ、日頃からやっている「趣味」などで一日を過ごすことになるだろうが、ともかく、ふいに発生した「休み」には、特別なことは何も思いつかず、むしろ普段の週末よりも「何もしない」一日を過ごすことになるだろうし、それが一番よい贅沢だと思う。


ただし。

急に休みになる、というシチュエーションは、万人に共通する現象ではないだろうから、なかなか想像するのは難しい。

僕のようなサラリーマンで、さらに内勤職ともなると、自分の裁量で仕事をしていないので、自分が日付を勘違いしていて休みの日に出勤してしまった、というシチュエーション以外に、急に休みになる、ということはないだろう。強いて言うなら「急に休みにした」ならあると思うが、これは今回のお題とはずれてくる。


あ。

急に休みになった、が、ないわけではない。

「病気になった」時である。

なので、当然、休みを充実して過ごす、ということはまずない。


以上より、このような「急な休みに何をするか?」という問いは、この問いについて自分の想像力を働かせて妄想することで、エンドルフィンだかドーパミンだかの脳内麻薬を分泌させるための「心の栄養」であることに一番の意義がある。

この文章を書きながら「もしドライブに行くなら、次は東西南北どっちに行こうか」と、一瞬でも思った僕である。