インターネット上で、広告、SNSやブログの話題としてクリスマスという言葉に触れ、あぁ、そういえばクリスマスだったなぁ、と思い出す。
クリスマスが単なる年末の一日になって久しい。
子どもの頃は、家庭の方針でクリスマスはなかったが、年頃にもなれば、否応なくクリスマスというのは意識をする。
結婚し、子供が出来ると、クリスマスはまた、子ども時代のイベントに戻る。ただし、役目は親になる。
その子どもがお年頃になると、いよいよクリスマスは遠くなってゆく。
テレビを見なくなって久しく、またラジオなども聞かないので、身近で、リアルタイムでクリスマスを感じる環境がない。
通勤途中に、お店の前のケーキ販売ブースを見て、はっと思い出す。
なんとなく、卒業、という言葉が頭に浮かんだが、これはもっと、次のステージへと上がったのか、いや下がったのか。
とにかく、街の中にはクリスマスが蔓延していても、そこに触れず、まるで場所は同じでも次元が違うからぶつからない、みたいな、そんな存在になった気がする。
どちらかといえば、事前から始まり、当日まで盛り上がるのがクリスマスだ。
いまさらクリスマスの話をすること自体、僕がもう、別次元へと移動してしまった証左だろう。