指示待ち人間、という表現があります。
自分で自発的には動かず、または動けず、指示がなければボーッとしているような人間でしょうか。
もちろん、よい表現ではありません。
ですが、我が身を振り返ると、自分は指示待ち人間の類だろうな、と思います。
指示待ち、にもレベルと言うか度合いがあると思っておりまして、例えば、毎日ルーティンのわかりきった作業であっても、指示がないと動けず、本当に何もせずに座っている、という度合いから、指示の範囲の中ではそれなりに考えて動くことが出来るタイプなどあると思います。
自分ががそういうタイプだからか、僕は指示待ち人間にさほど否定的な感情は持っていないつもりですが、確かに、当たり前のように毎日やる作業に対して、いちいち指示するのは、指示をする側からすれば大変です。
ただ、どうなんでしょうか、指示待ちというのは、指示がないと動かない、または動けない反面、指示があればたとえ火の中水の中、で動くのでしょうか。
そうだとしたら、それはひとつの才能だなぁ、と思います。
僕は都合よく日和りますので、そういう覚悟で指示を受けてはいません。
そういう人は、もしかしたら、将軍は無理にしても、一部隊長や小隊長規模では有能な軍人や武士なのかもしれません。
僕なら、どこかで逆恨みをして、昨日までの忠誠心などかなぐり捨てて降伏するか、逃亡するかするでしょう。
指示がないと動けないけど、指示があれば必ず動く。
まぁ、こういうシーンばかりでなく、もしかしたら指示待ち人間も時と場所を得れば、それはとてもカッコよく、輝くのかもしれせん。