昔の経験の名残りでしょうか。
マスク装着のタイミングが「逆」じゃないか、と思う人をたまに見かけます。
混雑しているバスや電車でマスクをしておらず、降りる時になって、マスクをして降りています。追いかけているわけじゃないのでわかりませんが、その調子だと、たどり着いた目的地でまた、マスクを外すのでしょう。
新型コロナが流行る前なら、この感覚もわからないでもないです。感染のメカニズムなんてそこまで気にしなかったですし。外の方が寒いとか、乾燥しているからとか、そんな理由で屋外こそマスクだったような記憶があります。
しかし、人混みこそ感染リスクが高まる、というのは新型コロナ以降のスタンダードで、国も、人通りが多くない屋外ではマスクは着用しなくともよい、としています。
逆に、屋内や繁華街などの人が密集する場所では、たしかマスクの着用を推奨していたはずです。
僕が勤める会社でも、そのような国のガイドラインをベースに、勤務中のオフィスではマスク着用となっています。
感染リスクは、屋外だろうと閑散とした場所だろうとゼロではないわけですから、屋外でマスクを着用することは、無意味ではないと思います。
ただ、最も意識しなければならないところで、わざわざマスクを外してしまっているのでは、せっかくのマスクも効果が薄れてしまいます。
もうひとつ意識したいのは、誰しも「感染源」となりうる、ということでしょう。
自分が無症状で感染していた場合、人混みでマスクを外していたら、自分が多くの人へウイルスをバラ撒くことになります。
自分から他人へ「感染さない」のも、重要な感染対策だと思っています。
マスクの着用はあくまで自己判断となりましたので、意識して着用していない方は、それで良いと思いますが、わざわざマスクを使っているのなら、正しい使い方で正しく防いだほうが、あえて煩わしさを受け入れているわけですから、よいと思うのです。
ふと、子どもの頃の「風邪予防」を思い出してしまいました。