今週のお題「上半期ベスト◯◯」
出来事、という意味では、まさに上半期も終わろうかという6月に、禁煙、という大イベントがあった。
喫煙習慣のない方からすると、大げさに聞こえる話かもしれない。
しかし、例えば成人してから喫煙を始めたとしても、私世代だと、人生の半分以上は煙草と共に過ごしていることになる。
まして、喫煙していない期間は子供の頃だけになるので、大人になってからの様々な思い出は全て、煙草が傍らにあるわけだ。
あの頃は◯◯を吸っていたなぁ、などと、銘柄と共に思い出す過去もある。また、写真に写り込んだ煙草のパッケージを見て、あぁこんなのを吸っていた時期もあったな、と、しみじみと思い出にふける、ということもある。
なので、禁煙というのは、人生を共にした長い付き合いからの訣別であるわけで。
他で、このような付き合いのアイテム、習慣というのは、そうそうないのではないだろうか。
個人的には、煙草をやめる、という行為は、中毒よりも、そのような、長年共にした習慣、道具との訣別による、心の穴の方が深刻な問題だと感じている。
人生の半分以上、隙間を埋めてくれていた喫煙という行動がなくなり、その虚無をどのように埋めていくのか。
煙草の代替となりうる何かを探さねばならないのかもしれないし、虚無を虚無として楽しむ心持ちが必要なのかもしれない。
そんなわけで、あくまで私個人の経験上だが、禁煙というのは、どちらかというと心理学的な問題だろうと思っている。
煙草ロス、というやつで、中毒ではなく、そのような心理的な要因から、また喫煙者に戻ってしまうこともあるのではないだろうか。
と、さも“禁煙しました”風に書いているが、まだ下半期が始まって間もない。つまり、私の禁煙も始まって1ヶ月程度なので、まだ成功とは呼べないという、まさに「始めただけで上から目線」みたいな今日のブログである。