kekeの考えること

こういうことを考えてる人もいるんだなぁ

ひとりごと。

パンドラの箱、というか、タガが外れた、というべきなのか。

 

最近の世界情勢は、至るところで同時多発的に不穏な話が勃発しており、いよいよ、決定的な運命の歯車か何かが動き始めたような錯覚さえ起きてしまう。

 


私としては、やはりロシアの誤算が大きいのかな、と思っている。

 

ことの良し悪しは抜きにして、ロシアの目論見通りに数日でウクライナを降すことが出来ていたらまた違ったのだろう。

 

 

彼の国は、衰退しつつあるとはいえ、かつて世界を二分して争った超大国の末裔である。近隣への影響力は大きい。

 

正確には「大きかった」というべきで、むしろそれがバレないようにやってきた、というのが実情だろう。


それが今回の侵攻戦で「とっくに虚像になっていた」ことが明るみになってしまった。

 

それをつぶさに見ている、かつてソ連の影響下にあった国々は、まさに「タガ」が外れた状態で、個々の思惑を隠さず、遠慮をしなくなったように見える。秘めていた思いを、ここの機とばかりに示し始めているように見える。

 

それは、おそらく「戦後」を睨んでの、打算的な動きではあるものの、その戦後というのは、おそらく現在ロシアがやっている侵攻戦だけではなく、それをきっかけとして発生するその後の様々な対立・衝突を踏まえて、さらなるその先、ということなのだろう。

 


かつての盟主に、明確にNOを言うような国が現れ始めているのであるから、今のうちに取れるものを取っておこう、という考えもあるだろうし、積年の思いを遂げてやろう、という考えもあるだろうし、新たな勢力圏を構築しよう、という考えもあるかもしれない。

 


日本も、本当は随分と前から他人事、対岸の火事ではなかったはずなのだが、いよいよ、火の粉が体のあちこちに降り注ぎはじめ、着ている服にポチポチ焦げ跡がつきはじめているぐらいに、あぶなっかしい立ち位置になっているのではないだろうか。

 

各国が「その先」「さらにその先」を見据えて動き始めているのだとしたら、日本にとって、今、目の前に見える脅威を、そのままの形で見つめていたら、大やけどでは済まないのではないか。

 

ソ連・ロシアの威光のもとにうまい汁を吸っていた存在は、ロシアが没落したら、どこに寄生するのか。

 

または、その力を鍛え、蓄え、ノーマークをよいことに、突如世界を席巻する存在が、ないとも限らない。


さんざん交渉して話をまとめて包囲網が出来ていたつもりで、いざ蓋を開けてみたら「包囲されていた」なんてことにもなりかねない。

 


先進国は、必ずしも後進国より「強い」わけではない。


科学技術力の差が大きいものの、古来より、天下をとって華やかな文化が咲きほこる中心部から見えないところで、屈強な兵達が鍛錬を繰り返しているもので。

 


今の世界は、すごくわかりやすく言えば、やたらにおっかない教育指導の先生がいなくなり、規律が緩んだ学校みたいなものではないかと。


そういう角度からも、均衡を崩した一連の軍事的行動は、必ず歴史に刻まれる出来事になるんだろうし、ドライな目で見ても、やはり失態として記されることになるんだろうなぁ、と。