kekeの考えること

こういうことを考えてる人もいるんだなぁ

またひとりごと。

以下は、例にもれず私の妄想なので、それを前提でお願いします。


さて。
世界中の注目を集め続けている、そして私が何度もブログネタにしてしまっている、某国の侵略戦争の話。


ここ最近も、目まぐるしい情勢の変化があるが、その中でも、R国のP氏(P大統領ではなく、民間軍事組織Wの総帥)について、思うところが多い。

相当な策士と言えると思うが、彼は歴史によく学んでいる、とも言えるかも知れない。


私としては、三国志劉備玄徳を彷彿させると思う。

劉備は、義勇軍という「私兵」を率いて歴史の舞台に上がった。他の曹操袁紹などはみな「官軍」である。
P氏も、民間軍事会社の兵士を率いている。つまりは「私兵」である。一方、S国防相やG参謀総長などは「官軍」である。

そして、劉備は戦争で少々功績を挙げて町長程度の位を得ても、それをさっさと捨てて野に下っている。
小さな役職を得て、官軍という名目の枷をつけられてしまうよりかは、下野して隠然たる勢力作りに努めた方がよいのだろう。

P氏も、このたび私兵を解散し、自身は隣国(B国)へ亡命するのだという。
私には、官を捨てて出奔する劉備と同じに見えて仕方ない。

そして、わかりやすい”正義”を存分にアピールする。
劉備は、劉性であることから自身が皇帝の血筋と謳い、皇室を再興させることを大義名分としてきた。

P氏も、これまでの彼の動きの中で、R国自体や、P大統領へは批判したり、謀反していないのが明確である。
彼の日頃の不平不満は、今回の叛旗もひっくるめて、全ては「君側の奸」を対象としている。

P氏はその君側の奸を討つ、または正すための抗議であり、軍事行動であり、つまりP氏は愛国者である、という評価は崩れないのだ。
これは、来る時のために国民を味方につけておきたい彼の宣伝行為であり、示威行為でもあるのだろう。

この「正義の味方」という印象付けと、それによる国民の「判官贔屓」を完全なものにするための仕上げが、今回の「叛旗をあげたが同国人同士での”流血の事態”を避けるために軍を引いた」という行動であり、そのため軍を奪われ亡命の憂き目にあうという「悲劇の人」を見事に演出した。


劉備の事例だとよくわかるのだが、このように「人気取り」をしておくと、後日、再度決起した時に、人がついてきやすいのである。
常に兵士や領土を抱えているばかりが、勢力拡大手法ではないようである。劉備は、何度も失い、何度も再興してきた。

P氏も、今回の亡命で、かえってそのような勢力作りに専念できる環境を手に入れたことになる。


そもそも、P氏の野望は何なのか。

単刀直入に言うと、彼は、今回の戦争によって、少なくとも政権が崩壊し、権力構造の再編が起きるとみていると思う。

なので、ニュースでたまに見かけるような「国の中枢、重要な地位を獲ること」というのは、野望としては中途半端だと考える。

彼の野望は、純粋に「政変後のトップになる」ことであろうし、場合によりR国が戦争に負けることも想定し「分割統治される中の一国を手中にしたい」か「NATOや国連から指名されての”戦後大統領”」ではないかと思っている。

だから、どこかのタイミングでR国とは袂を分かっておく必要があったと私は思っている。もっと露骨に、U国側に寝返ったりするのではないか、とも思っていたのだが。

そんな野心家なので、余談だが、彼の亡命先であるB国のR大統領も、おそらくは腹に一物あっての仲介だろうとは思う。

P氏を救ったことにより、今後、P氏がR国の中枢やトップに就く時には、B国のことを優先してもらうとか、国連に対してその立場をとりなしてもらうとか。

自身の権力の後ろ盾として今後も万全の体制を敷いてもらうとか、そういうことかもしれない。または、当面のR国との関係について、P氏を「B国の客将」として、うまく使う作戦を練っているのかも知れない。


というわけで、P氏を劉備になぞらえてみたわけだが、良くも悪くも、それだけ大物というか、大志があると言えるかも知れない。

その劉備も、40台半ばぐらいまでは「髀肉之嘆」だったわけで、本当に一勢力として盤石の体制を築いたのは50代にもなっていただろう。

P氏にも、まだまだチャンスはある。


そして、さらにもうひとつの憶測として、今回のP氏の叛旗、そして撤退、軍の解散、亡命。

これ自体、U国軍の「大反撃」の一部だったんじゃないだろうか、ということである。
つまり、P氏らの行動を逆手に取ったか、もしくはうまく「誘導」した大策謀家が、U国には存在する、とも考えられる。
本当は、大反撃の中で寝返るような形を想定したかもしれないが、戦線から離脱してくれるだけでも大きな効果だろう。

U国の大策謀家も、P氏も、はたして思い描いていたままの形になっているのかはわからないが、とにかく、様々な思いが錯綜している。
敵はどこの誰で、どうすれば真の終戦となるのか。余談は許さないものの、U国民のためにも、早くケリはついてもらいたいものである。

なにごとも、人。