kekeの考えること

こういうことを考えてる人もいるんだなぁ

ひとりごと。

露国では、侵攻戦で活躍した(露側から見た表現)某軍事組織の首領が、政治的にもかなりのキーパーソンとして存在していますね。

露国は連邦です。言ってみりゃ日本の戦国武将みたいなもので、小さな領主が集まって共同体を成している。中央集権ではないので、場合によって、大名の思うままに組織が動かないということもある。
まぁ、露国自体の力が隔絶しているので、そこまで動きにくい組織ではないかもしれませんが。

露国自体は中央集権で、国が直接雇用している職業軍人もいるのだろうけど、やはり、派閥だの軍閥だのと、見えてこない要素があるのだと思います。


そもそも、いくら活躍した精鋭軍であっても、せいぜい数万の軍事組織です。包囲し補給を断ち、数十万を集められる国軍が手出し出来ないというのは、政治的力学を含め、国軍ですら一枚岩ではなく、トップの意のままにはならないことを示しているのかもしれません。


古代中国では、このように力を持った臣下が君主を弑すこともあり、その他大勢の臣下達は、眼の前の殺戮劇を見て見ぬふりをします。あくまで権力者同士の「私闘」だから、自分達は関係ない、というわけですね。

また、国が実質、権力を持つ部下達に分割されてしまった例もあります。

私の知る範囲だと、春秋時代の大国である晋は、後に魏・韓・趙の三国に分かれてしまった。それぞれの君主は、すべてかつての晋の臣下です。

うる覚えなので、間違っていたらすいません。


で。

現代の露国に戻りますが。

その、某軍事組織の首領は、まさにその立場を望んだのでしょうし、そういう意味では計算通りです。

次期大統領選挙で出馬とか、現大統領を脅かすとか、そんな話も取り沙汰されていますが、それは露国が形だけでも民主主義だからで、今が古代であれば、そう遠くないうち、現大統領の屋敷は私兵軍に囲まれ、国軍は見て見ぬふり、なんてことにもなるような事態ではないでしょうか。


もちろん、現大統領側が座して待つとは思えないので、どう策略を巡らせていくのか。もともと、そういう裏の謀り事が得意な人でしょうし。


ただ、私の知る前評判では、その軍事組織こそ、現大統領子飼いの私兵だったはずなので、飼犬に手を噛まれた以上、その飼犬を仕留めるための武器が必要です。

それには表向きの侵攻戦の戦果が必要ともなるでしょうが、そろそろ私の頭からは煙が出てきます。


とにかく。

歴史は繰り返す、とは、よく言ったものです。

歴史に精通している方からすれば、露国の行く末すら、見えているのかもしれません。


そして。

露国は、少なくともニュースで名前が出てくるような立場の人は、全て、目の前の戦争を見ていない。

思い描く未来は様々なれど、皆、戦後を見据えて立ち回っている。


侵攻戦の末に出てきた内紛劇なのか、内紛のひとつの策略、謀り事としての内紛なのか。

いずれにせよ、はた迷惑な話ではあります。

喧嘩はよそでやって頂きたい。