今週のお題「盛り」
仕事で、新入社員に対し、実務の基礎的な研修をします。
文章にしてしまえば、誰でも理解できるし、わざわざ言うことか?というぐらい、単純な話です。
ただ、そんな話をするなかで、ああしろ、こうしろ、といちいち話をするのは、過去にトラブッた経験から、会社が定めた方法、ルールであるからです。
とはいえ、
こんな時はこうする。
あんな時、ああしてはいけない。
そんな話を延々と繰り返していても、話を聞いている側は、いつからか自己との戦い、睡魔との戦いに没頭してしまい、私の話なんぞ右から左になってしまいます。
なので、大抵は、過去のトラブルの話を交えます。この方法があるのは、こういうことがあったからだ、ということです。
実務上での話なので、淡々とルールを読み上げるよりかは効果があります。各自、自身の現場をイメージして、頭の中で再現できますからね。
また、付随してルールにはないけれど、気をつけたいことなども、実体験や仄聞した話から付け加えたりします。
そんな、トラブルのエピソードを話す時。
盛る、とまでは言いませんが、多少、極端な表現をしてしまうことはあります。
当然、個人名や営業所名はぼかしますけども、他人事であれば失笑してしまうような話もたくさんありますので、真摯に受け止めろ、というよりかは、興味を持ってもらい、面白エピソードとしてでも、現場で思い出してもらえれば少しは役に立つかと思いますので。
私自身も経験したり巻き込まれたりしたことのあるトラブルであれば微細な話も出来ますし、それらを踏まえて、ルールを守る大切さ、というのも必要ですが、ルールを守る心構えというか、煩雑なルールに向き合うスタンスのようなものを伝えられたらなぁ、と思っています。
単純なルールを、黙って聞いているだけでは眠ってしまうような話を、いかに眠らせずに伝えるか。
そんな努力をしているつもりですが、なかなか打率10割とはいきませんね。