リテラシー、という言葉が流行ってますね。
個人の立場で、生活の中で活用するという意味では「正しく理解し表現(行動)する」ということでしょうか。
様々な分野でリテラシーという言葉が使われるようになった背景には、かつては専門職や専門的な業界だけでやっていた分野に、その他大勢が否応なく関わるようになったからかもしれません。
インターネットが大進化を遂げ、かつては見かけることすら稀だったパソコンが、いつのまにか「一家に一台」になり「一人一台」になり、タブレットやスマホに形が変化し、電話、という文化・文明を飲み込んでしまいました。
人が集まればルールが必要で、さらには悪意に対抗するべく自己防衛手段が求められ、まるで国家の成り立ちのようです。
お金の話も、かつての日本人は、稼いで貯金する、というだけでやってこれた時代がありましたので、あまり複雑に考えなかったのかもしれません。
また、金儲け=良くないこと、といったイメージを持つ民族で、社会的に認知された職業でもなければ、稼ぐ力があっても尊敬されない環境でした。
自分たちの過ちで、これまでの社会システムが崩壊するにあたって、金儲け、というか生きるための収入を得るために、なりふり構わなくなってきたのが、今なのかもしれません。
マネーリテラシーは、どちらかというと自分の財産の築き方やそのセンス、というニュアンスで聞くことが多いですが、それでも、まわりには「金を稼ぐためになりふり構わない人」が増えたので、だまし取られたり、無駄なことに費やしたりしないように、という、教訓めいた内容も含みますね。
情報が多く共有されるようになり、情報同士の化学合成により、錬金術師が現れるし、昨日生まれた常識が今日には過去のもの、というような時代なので、今の時代は、生き方のリテラシーというのも、求められるひとつかもしれません。