普段使う路線バス。
前半分は低床で、後ろ半分は高床。
で、日によって、この高床部の座席が、一人がけの場合と、二人がけの場合がある。
二人がけの場合、混雑してきたり、どうしても座りたい人がいたりすると、見知らぬ人と並んで座ることになる。
ただし、だいたいの場合、誰かが座っていると、やはり遠慮が発生するので、まずは一人ずつで全席が埋まり、その後、ちらほらと二人がけになっていく構図だ。
私も、座らず立っている、という年齢でもないので、空いていれば座る。しかし、既に誰かが座っている横には座らない。
問題は、私が二人がけに一人で先に座っている場合だ。
もちろん、考え方は様々なので、横に座る人がいたとしても、それは仕方のないことである。
しかし、順ぐりに二人がけが満席になっていく中で、私の横に人が座るのは、けっこう最後に近い。
座る人の気持ちを考えてみよう。
全席が埋まっている以上、座るなら「見知らぬ誰かの横」しかない。
それが嫌なら立っているしかないが、どうしても座りたいのなら、次は、誰の横に座るか、なのではないか。
全ては見知らぬ人。
まぁ、中には毎朝見かける顔、というのもいるだろうけども、親しいわけではなく、逆にそんな距離感で関係が継続していると、かえって遠慮もあるのかもしれない。
親しくない人の横に座らざるを得ないなら、座席の選択基準は、見知らぬ人なりに、優しそうとか、清潔そうとか、大人しそうとか、何か、そういうのがあるだろうと。
意識して選択しているかはさておき、その人がそこを選ぶには、何かその選択をさせた条件、というのがあるはずだ。
で、私である。
最後の方まで、横に座られることのない私は、つまり、そういう選択基準を満たす要素を、何一つ備えていない、ということになる。
いや、私自身、無意識のうちに「横に座るなオーラ」を発してしまっている可能性があるのだが、でも、それは他の方でもだいたい同じだろう。
なので、結論として、私は「横に座りたくない人○選」にランクインする人間なのだろうということ。
ちなみに、コワモテではないと思いますし、そこまで不潔っぽくもないと思うんですけどね…。
人が、人を選ぶ場面は、こういうところにもある。