今週のお題「何して遊んだ?」
ブログで幾度か書いているように、大人になってからは、遊ぶ、ということにあまり熱心ではなかった。趣味がなく、やることがない、という状態だった。
最近、趣味を持たねば、という発想から始めたこともあるが、これはまだ始めたばかりで、特に語れる内容はない。
遊びと言えば、一度、20代の頃に、缶蹴りをしたことがある。
なんでやることになったのか覚えていないが、中学時分の友人で集まっていた時だったと思う。
大人になっているとはいえ、まだ夜に集まってグダグダやっていることもある時期ではあったが。
大人になってからの缶蹴りは、とてもエキサイトした。
子ども時代のように、隠れて、鬼が缶から離れたらダッシュ!みたいな単純なものではなくなり、隠れ方から、隙の付き方、騙し合い、心理戦、買収、こういった大人スキルを持ち込んでいるので、ずいぶん笑った記憶がある。
まっすぐな正義だけでは事は進まないとか、缶蹴りを楽しんでいるのであって、捕まることも缶蹴りの一部で悪いことではないとか、色んな思惑や受け止め方があって、そうなると、やっきになって缶を蹴りに行く大義名分すら薄れてきたりで、隠れながら、みんな大人なんだなぁ、と、よくわからない実感を得た遊びでもあった。
今となっては体も動かなくなり、そういうことをやろう、という発想もなく、そもそも友人と会うという機会も稀で、会うなら酒が絡むので、喋って終わりだ。
というわけで、あまり遊びの深掘りが出来なかったが、大人になってからの「子ども時代の遊び」は、やってみるとなかなかよい。
童心に還るというより、大人の事情、都合を持ち込むことで、その遊びがまた違った様相を見せる。そのズルさ、汚さ、賢さが笑えるのである。