kekeの考えること

こういうことを考えてる人もいるんだなぁ

エモい。

オジサンと呼ばれる年齢になり、ある程度が経過する私である。

もともと、流行などに疎い性格で、流行り言葉なども同様であり、やっと身についた頃には死語になっている、ということは度々あった。


エモい。

・・・?


いい意味なのか、悪い意味なのかがまずわからない。

近い言葉で「エグい」というのがあるが、関連するようでもないので、意味も全然違うんだろう。
今でも流行っているのかわからないが「神ってる」とか、そういうのは、なんとなく字面からニュアンスが憶測できるのだが、エモい、に関しては、ちょっと意味合いの推測が難しい。なので、少し、ネットで検索してみることにした。


説①「エモーショナル」
情緒的とか、感動的を意味する「エモーショナル(emotional)」を由来とする。
おおもとはロックミュージックの1ジャンルである「Emo」から派生しているとする。

説②「えも言われぬ」
日本語である「えも言われぬ」からきているとする説。


トータル的には、説①が圧倒的であり、より詳しく分析している情報などを見る限り、感動的、情緒的であれば、どのような場面にでも使用が出来るようなニュアンスで書かれている。

また、説②「えも言われぬ」の意味としては、形容しがたいとか、言い表しにくいとか、そのような感じらしいので、つまりは、
「形容しがたい感動」
を、表すと考えてよさそうである。


ただし、説①で、ある程度具体的に「エモい」が含む意味として、「郷愁的」「哀愁がある」「もの悲しい」「レトロ」などが例として挙げられていることから、おそらくは感動的の中でも、そういった哀愁、寂しさといったニュアンスの「感動」を表現するという意味合いが強そうだ。


すると、私にはけっこう、使い勝手のよい言葉ということになる。
私は、そういう哀愁を含んだ事柄が好みであり、春よりも秋が好きであり、少し肌寒い時に独りで歩きたくなるのも、この感性からである。根がエモいというわけだ。


つまり、プラタナスの枯れ葉舞う冬の道(※1)はエモいし、思春期に少年から大人に変わる(※2)のもエモいし、ホテル・カリフォルニア(※3)もエモい。40秒で支度しな!(※4)もエモいし、隣のトトロなんぞ、絵面や時代背景から既にエモい。

※1:「風」はしだのりひことシューベルツ
※2:「壊れかけのRadio」徳永英明
※3:「ホテルカリフォルニア」イーグルス
※4:「天空の城ラピュタ」ドーラ

この全てを「うんうん」とうなづいて頂けるのは、少なくとも私以上の世代の方だけだと思うし、各々の感性もあるので100%は難しいのかも知れないが、つまり、エモいとは、こういうことでいいのだろうか。


私が「エモい」を使いこなせる頃には、この言葉もまた廃れてしまっているだろうなぁ。
そんな自分の鈍感さもエモい。

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こういう景色すらエモい。