隣県にある営業所で、昨年末、新人の同行を3ヶ月ほどやっていた。人手不足の応援業務だ。
3人ほど同行し、その後は特に音沙汰もなかったので、無難にこなしているんだろうと思っていたのだが。
今日、人事課の主要メンツが顔を寄せあって、ヒソヒソと何かを話していた。
断片的に拾えた言葉の中には「命の電話」、それと、私が最後に、ちょうど昨年の今時分に同行していた新人(当時)の名前が含まれていた。
家庭事情により、どうやら追い詰められてしまっているらしい。出社も出来ていないようだ。
確か、恋人がいて、結婚目前だった記憶があるが、その恋人に問題があったのは、当時の本人からの言葉でも、ある程度は把握していた。
親からも反対されていたようだ。
ただ、それでも、ということで一緒になることに、私から出来ることはなかったし、するつもりもなかった。たしなめるにしても、応援するにしても、ポッと出(?)の知人では、やりようもない。
籍を入れたのは、私の応援業務も終わり、少ししてからだったと思う。
それも、連絡などがあったわけではなく、組織編成表を見ていて、名字が変わったのを知ったからだ。
まだ、情報が入って間もないので、あまり書くこともないが、その人にはその人の物語があって、それに対して外野が知ったようなことを言えるわけじゃない。
うちの会社に来るに至るまでにも色々とあったようだし、実際に接していて危うさも感じた。
特別な縁とかではなく、たまたま同じ職場になったオッサンとして、何か出来ることはなかったのだろうか。
つい、そんなことを考えながら、無責任なことを言わせてもらうなら、
負けないでほしい。
そう思った次第である。