技術は常に進歩している。
それを、この歳になり、よく感じます。
理由は単純で、様々なものを、観察しなかった期間がしばらくあるからです。
それだけ、仕事にがむしゃらになっていた、と言えば聞こえが良すぎます。
生活のためであり、特に家族を持ってからは、余計なことにお金をかけられなくなりましたから、趣味でもなんでも遠のきます。
あえて、距離を置くことで見ないようにしてきた。だから、ふとまた目を向けた時、その進歩、進化にびっくりする、ということになるのでしょう。
僕がそれを一番顕著に感じたのは、車です。
僕が興味を持って車やバイクに乗っていた頃は、キャブレターのエンジンがまだまだいたような気がしますが、いつの間にかいなくなっていました。
正確にはまだ走っていますが、新車として手に入れるにはかなり車種は限定されるのではないでしょうか。
そんな僕ですので、アイドリングストップが流行った時、すごく不思議だったり不安だったりしたものです。
昔の車は、セルを回して一発でエンジンがかからないことなんてザラにあったと思います。一発でいけたとしても、セルを回している時間はバラつきがあったと記憶しています。
アイドリングストップなんて、エンジン止めて、次にエンジンかからなかったら迷惑じゃん、と思っていました。
エンジンがかかるにしても、長い事セルを回してたら迷惑に変わりはないわけですしね。
ですが。
初期の頃こそ、アイドリングストップのたびにセルがキュルキュル鳴っていましたが、いつしか、セルも回さず、スッとエンジンがかかるようになりました。
ハイブリッド車も、だからこそコマメにエンジンを回したり止めたりしていますが、セル音を聞いたことがありません。停車中にエンジンがかかる時も、セル音は聞こえません。
エンジンをかける、ということか、ここまで安定して行えることになっていることに、改めて感心をします。
これも、好きだったはずの車から遠ざかり、車を観察することを怠ってきたからです。
バイクもそう。音楽で使うツールもそう。僕がしばらく目を向けていなかったところに、改めて目を向けて見ると、既に僕は何周も時代遅れになっていました。
一部の「元・趣味」は、そのまま興味が戻らず終わると思うので良いのですが、どれもこれも、また触れ合うとなるとイチから知識を詰め込まにゃならんので、そこに費やす時間と労力、お金があるかどうか。
かといって、このまま無趣味のまま終わりたくもない。
難しいお年頃です。