まるで、はてなブログのお題をみすかしたかのように、部長に呼ばれ、
本の管理をしろ
と言われた。
他営業所に3ヶ月ほど応援に出ていて、帰ってきたら最初に言われたのがこれである。
そもそも、うちの会社に本棚なんか無かったじゃないか。
本棚がある、という方向に目をやると、うん、確かに、個人宅にあるような本棚が見える。
どうせ否応なくやらされるので、とりあえず中身がどんなもんか確認してみた。
なんか、シリーズものでドーンと買ったとか、個人じゃ高くて手が出せないような、ありがたい本だったりするかも知れないじゃない。
使い古したビジネス本や自己啓発本が数十冊。
くたびれたエクセルとかJavascriptの本が数冊。
なんか、通信教育のテキストみたいなのまであるが、よいのだろうか。
一応、創立〇年という社史というか記念誌が数冊、私はお会いしたことのない以前の社長が書いた本が一冊、創業者を偉人の一人として紹介している本が一冊というお約束の蔵書があり、他に、六法全書、小六法といった、私は絶対に触らないだろう分厚い本が、よりによって最下段に置いてある。これ、取ろうとしたら腰を痛めるんじゃないか。
六法全書や社史を除くこれらは、役職者からの「寄贈」だそうだ。
明らかに大半は「処分に困った本」のように見えるが、ありがたい寄贈本である。
さて、これらの管理と言っても、番号を振って、定期的なアリバイ確認をするだけだ。貸出も行うらしいので、その台帳も必要か。
やることは、管理番号と保管場所を示したテプラをひたすら作成し、貼り付けるだけだ。そして、月末にでも、所在不明の本がないかチェックすればよい。
「借りる人はいるのか?」とか、
「今後、本は増える見込みがあるのか?」
とかは、考えてはいけないようだ。
今の私らしい仕事と言えば、そうなのかも知れない。これだけやっていれば良い、というのであれば、それはそれでうれしいのだが、そういうわけではなく、閑職とはいえ、やらざるを得ない他の仕事も一応ある。
なんせ、万年人手不足で機能していない部署なので、細々した仕事がある。部署責任者になってもあるようだ。
まだこの部署に戻ってきて1週間と少しなので、ちょっとペースが掴めていない、というのがある。なので、メンタル的にもちょっと凹み気味で、疲れやすい状態なのだろう。
だから、今回は愚痴ブログである。
ちなみに、本棚には誰かが置いていったままの古い地図、アスクルなどのカタログなども置いてあり、何年も前の所長会議の集合写真も無造作に置いてあった。
イマドキ、紙、本の地図を使用する人は、そう多くあるまい。
我が社の現場仕事は自動車を多く使うが、今では車のナビか、スマホのナビがメインである。
これ使いな!と言って渡したところで、誰も使わないのが正直なところだ。
もうひとつ、無造作に置いてある「所長会議の集合写真」。
すみっこには、私も写っている。
あぁ、この頃は今の自分の現状を全くもって予見出来なかったなぁ。この頃はがむしゃらだったなぁ。
そんなことを思いながら、この写真をどうしたら良いかわからず、とりあえず本と一緒にしまっておく。