ヒゲが薄い方だ。
ヒゲに限らず、体毛は薄い体質なのだが、それでも年齢と共に、濃くはなってきている。
20代前半ぐらいの頃は、一日くらい剃ってなくてもわからなかったもんだが、今はさすがに毎朝のルーティンとなっている。
だもんで、休みには剃らずに伸ばしたがる癖がある。
年末年始なんかだと、なかなかの伸び具合にニヤニヤしていたりする。
ただし、もとがそんなに濃くないので、剃るためのツールをあまり所持していない。コンビニかなんかで買った電池式のシェーバーのみである。
なので、伸ばすのはよいのだが、いざ、剃り落とす、となった時がやっかいだ。
カミソリがあれば難しくはない。
だが、月に一度も使わないだろう自分には、そんなアイテムはない。
結果として、ハサミで軽く刈り込みをし、それからシェーバーをする。または、シェーバーで草刈りのように肌から数ミリの高さで一度、刈り落としてから本格的にシェーバーするか。
シェーバーで刈り込みをする際、電池がなくなりかけで勢いがなかったりすると、シェーバーがヒゲを噛んで止まってしまったりするので、かなり痛い。
それでも、年に数回あるかないかの為に、立派なカミソリなどは買えない。立派じゃないカミソリは、カミソリ負けするのでますます買えない。
幸い、三連休程度ではそこまで伸びないので、今回は不要だ。次は、正月明けぐらいだろう。
そんな私には、ささやかな夢がある。
「ヒゲをしごく」
という行為を、一度はやってみたいのである。