鹿島神宮に参拝しました。
なんの予備知識もなくお伺いしたので、社が少々変わった配置をしていることなど知りもせず、本殿を通りすぎてひたすら奥へと進んでいき、向こう側の出口でそれに気付くという無様ぶり。
本殿は、大鳥居を過ぎてすぐの所に、横を向いておりました。
そのため、末社なのだろうと勘違いし、目もくれずに通りすぎてしまった。
変わった配置、というのは、本殿が入ってすぐの場所、いわゆる一番手前にあるということ。それから、参道から来ると横を向いている、ということ。
昔、何かの本で読んだのですが、たしか出雲大社も横を向いていたような。いや、中のご祭神が横を向いていたんだったかな。とにかく、横を向いている、というのが、共通している。
※参道から境内に入ったところ。手前右側に本殿が写っている
鹿島神宮の説明によると、ご祭神は古い神様で、エピソードなどは省きますが、蝦夷征伐に際し、北方に睨みを効かせるため北を向いている、ということなのですが。(参道は西から入る形のため、進んで右手に本殿がある)
やはり、腑に落ちないものがある。
どこか、扱いが軽いというか。
先ほど出てきた「何かの本」の話では、出雲大社のご祭神が横を向いているのは、そのご祭神が、大和朝廷、つまりアマテラスの一族に敵対した神だったから、という推察があります。
出雲大社のご祭神は大国主命で、国譲りの神話で、国を譲った側の神様です。
これと同じ形で考えれば、もしかすると鹿島神宮のご祭神も、もとは土着の神で、神社の説明に則って考えるのであれば、大和朝廷の蝦夷征伐の際に敵対し、負けた神様なのかもしれない。
と、想像を逞しくしてみました。
ご祭神のことを詳しく調べる時間はないので、想像のみで留めておくことにします。
他にも、小高い山の上に神宮があるのは確かですが、参道に階段はないし、本殿の前にも階段がなく、つまり「高い所にいらっしゃらない」というのも、なんか違和感でした。
手前、横向き、高くない。
なんというか、参拝者にあまり敬ってもらっては困る事情でもあるのでは?と勘ぐってしまいたくなります。
そして、本殿には並んで社がもうひとつあるように見える。
もしかしたら、奥の「人の手の届かない所」に本来のご祭神がおり、手の届く場所には、アマテラス系の神様がいらっしゃるのでは…などとも考えると、楽しさもヒトシオです。
土着の神である、ご祭神を参拝したつもりが、知らず知らず、アマテラス系の神様を参拝したことになると。
まぁ、「何かの本」の受け売りですけどね。
出雲大社の推察を、そのまま鹿島神宮に当てはめてみたのですが、なかなか説得力がある仕上がりに。
奥の公園エリアでは、子供達がザリガニ釣りをしている景色付きです。
境内が広く、森林浴にもなりそうなのが良かったです。