日本は高齢化社会です。
また、少子高齢化という現象があり、高齢化はますます極端になっていきます。
そして、日本は長寿国です。
とはいえ、これは医療技術というものも大きく関与しておりますので、長寿といっても、ベッドで寝たきりとか、ケースによっては、意識すらないまま、長寿である人もいるのでしょう。
まとめると、日本は高齢化社会を迎えた長寿大国ということで、まぁお世辞にも聞こえがよいとは思えません。さらには医療による延命というか、そういう一面もありますので、元気な長寿大国とは言えない、というのが、より正確な表現かもしれません。
つまり、健康大国ではない。
問題になってくるのが、高齢者にかかる医療費や介護費で、これが年々増加の一途をたどっており、財政を大きく圧迫している。まして不健康な長寿大国では、その額はすさまじい増加をみせていることが予測されます。
高齢化の問題、かさむ医療費の問題というのは、多かれ少なかれ、他の先進国でも問題視されているようで、そこで出てきたアイディアが、「健康なお年寄りを増やそう」という取り組み。高齢化社会を迎えるのは仕方ないが、健康に歳を取れば、医療費や介護費を少しでも削減することができる。
そんなわけで、いま、日本でも積極的に推進それているのが、予防医学。
わかりやすくいえば、健康診断です。
健康診断は、病気になることを予防する医学、とでも言いましょうか。
または、病気の早期発見により、大事に至る前に治してしまおうということでもあるのでしょう。自覚症状がない病気などは、定期的なチェックがないと、発見できませんからね。
そういう意味で、健康診断は、病気や怪我を治療することを目的とした治療医学、いわゆる「病気になったから病院に行く」というのとは、医学と呼ばれていても理由や目的が違います。
体というのは不思議なもので、生活スタイルを全く変えなくても、ある時から急に異常がではじめ、それも若いうちは経過観察しているうちに正常に戻っていたのが、歳を取ると、あっさり慢性化します。
私もここ2~3年、血液検査の一部が、異常値から戻ってこなくなってしまいました。
これが老いというやつなのだろう、と、切なさを噛みしめておりますが、こういう異常も、定期的な検査を行うから自覚ができるわけで、つまりは、健康診断を定期的に受けている意義を、充分に感じています。
特に私は、鉄のメンタルなどは持ち合わせていないので、ストレスなどからくる疾病も警戒はしておかないとなりません。過去にそれで胃に穴をあけたこともありましたもので。
というわけで、秋の健康診断シーズンです。
私、春の健康診断は、出張だのなんだのと振り回されまして、受けずじまいになってしまいました。春は異動の季節でもありますし、これまで、春はちょくちょく受け損ねる、ということが発生してしました。これからはなるべく欠かさずに受けないとならない。それが予防医学の意義ですからね。
特に理由もなく健康診断が頭によぎったので
少し書いてみました。