長らく不況の中にいて、インフレ、という現象と無縁で育ちますと、そうじゃない所とは、お金というものの見方が変わってしまうんでしょう。
金本位制、というと間違いになるのかもしれないですが、でも世の中には「軸」となるものがあって、まわりが相対的に変動する、と。
金は変わらず金であるだけなのに、まわりがあーだこーだ言って価格が上下しますが、金は金である、という軸があるというか。
あ、これは経済とか、学んだことのない私の憶測ですんで、間違いを多分に含みます。詳しくはちゃんと調べてください。
で。
100円のものを100円で買う時代を長らく過ごしていると、お金、貨幣が「軸」と勘違いしてしまうんでしょうね。
いや、理屈ではわかっていると思うのですが、肌感覚での話です。
金利2%で10,000円を貯金したとして、1年後に金利がついて10,200円になった、と。
世の中ではこの1年、3%のインフレが進行していた、とすると、貯金した当時に10,000円だった何かしらの商品は、1年後には10,300円になっている、と。
この場合、何かしらの商品は何も変わっていないわけですから、これが「軸」として機能し、相対的に対価が変動している。
つまり、貯金して金利がついているのに、あの時買えたはずの商品が、今は買えなくなっている、と。
理屈としてはわかります。
でも、額面は確かに増えているので、それだけ見ていると、まさか「目減り」している、とは思わないわけで。
まして、それまではいつまで経っても10,000円のものは10,000円だった国でしたから。
今後は、いちいちインフレ率だとか、何か軸になる商品の価格と見比べながら残高の増減をかんがえないといけない、と。
なんならインフレ率とか、銀行のATMの上にでも表示しておくと、少しは変わるかもしれませんね。
少し前にも書きましたが、給料の額面が増えても生活が厳しくなる、というのは、長らく不況、デフレを経験していると、不思議な現象なんじゃないか、と。
給料上がったら、あれやるぞ、これ買うぞ、が妄想できないって、なんか夢がないですよねぇ。
