満員電車では、まさに「人」という字で秩序が守られていて、立っている乗客の大半は、しっかりと自分の足場を確保できていない。
そんな中で、加減速や横揺れをどう無難に凌いでいるのかといえば、乗客同士が「おしくらまんじゅう」状態であるため、相互に相手を支えている、ということになる。
なので、基本姿勢が斜めであったり、捻っていたり、まっすぐでないまま、よっかかり、よっかかられ、圧迫されながらも、誰もが倒れたり雪崩が起きることなく目的地まで行くことができる。
これに慣れてしまうと、はなっから寄りかかってくる人もいるわけで、まだ皆が足場の確立に躍起になっているレベルの混雑でやってしまうと、まわりの不興を買ってしまうだろう。
かといって、本当にギュウギュウになると、抵抗は無駄になるので、頑張って踏ん張っても、押しつぶされるだけで、無駄にヒラメ筋を痛めるだけである。
しかし、この「持っている物が壊れる程度には圧迫される箱詰めで」「自分で立てず」「寄りかかった状態でなされるがままに輸送される」というのは、どこか、出荷される食材のような、理不尽な状態であるなぁ、と思ったりする。
もちろん、住まい、職場など、様々な条件を選択する余地があっての満員電車だから、自己責任ではあるわけだが。
もうひとつ。
このような通勤をしていると、この季節は服に困る。
外気温に合わせて服を着込むと、電車内で汗ダラダラになるからだ。
あの熱量、電車の動力に還元したら、1両ぐらい動くんじゃないだろうか。
てか、電車では脱げばいいじゃん、みたいな生半可なことは言えない。
手荷物はリスクであり、電車内のもみくちゃで、自分の意志とは関係なく、上着だけがあっちの方に持っていかれたりするし、誰かの何かに引っかかって強制降車させられたりもする。そして何より、手荷物たくさんの姿は、まわりからあまり良い目で見られない。
自分は、通勤の際、保険をかけて、やや早い到着を心がけている。
アベレージで15分程度は時間が余り、店に入るほどではないので、駅のベンチでぼーっとしているのだが。
おしくらまんじゅうからの吹きっさらしである。
今朝から喉が痛い。
