苦労や困難を克服したりして、すごく、人として成長をして。
自分のために勉強したり努力をしたりする人を私は尊敬しますが(自分が怠惰なので)、その先には何がある、ということを、人は想定して苦労し、努力するのでしょうか。
個人的な肌感覚ですが、現代というのは、魂とか、来世とか、そういうことを認めてはいません。
もちろん、個人的な意見は別として、否定もされてはいませんから、そういう世界観を信じている人はいますが。
魂とか来世とかがなく、今この人生だけで無に還るとなると、人生の中での苦労は、何に活かされるのでしょう。
その後に生きる、人々のため、でしょうか。
例えば、政治家として大改革をして国を豊かにしたとか、警察官として国民の安全を身を賭して守り通したとか、そういうのであれば、自分の努力が自分以外の人や物事に活かされますから、わかります。
私のような、社会の隅っこで国の経済に貢献しているかどうかもわからないしがないサラリーマンの努力は、どこに活かされるのでしょうか。
子どもに、子孫に、というのは、一方の意見ですね。意図的かどうかは抜きにして、子を成さない場合もありますから。
こういったことを考え、今の自分の頑張りが、私という人間にも、私の内側に宿る魂にも、私がいたはずの世界にも、どこにもなんら影響もなく、痕跡もないのなら、頑張る意味はないよなぁ、と。
だったら、借金しまくって散々堕落して、借金まみれのまま死んでしまった方がいいよなぁ、と。
ま、こうして「無敵の人」というのは生まれてゆくんでしょうけども。