家などの建物は、耐用年数があったり、経済的活動の中で、取り壊され、建て替えられ、を繰り返します。
一斉に、ではないにせよ、ひとつの区画の中で、まぁ五十年もあれば一周するでしょうか。
そんなに待たずとも、例えば私の実家の一角は私が爆誕してから今までに、ほとんどが建て替えられています。
なので、久しぶりに訪れる場所は、景色が記憶と一致しないのは誰にでもあることなんだろう、と思います。
ただ、道、は、なかなか変わりません。
むろん、バイパスが通る、などで、新しい道が増えていたりしますが、旧道は、大半の場合は残ります。寸断されて見る影もないことも多いですが。
都心部なんかだと、区画内の道ごと潰されてでっかいビルが建ったりしてますけどね。
なので、景色には見覚えがなくなっていても、道を歩いていて思い出す、ということは、よくあることなんじゃないかと思います。
目まぐるしく変化する社会の中で、祖父母も、父母も。私も、私の子どもも。
この道を歩いて人生を紡いでいく、というのは、人間の、普遍なる何かに触れたような気分になります。