独り言ですけども。
驕り、というのが正しいのか。
単純に、一般的な大衆的センスを持ち合わせていないのか。
あんなに多くの人が、あんなに多くの言葉で、再考を促したというのに。
事ここに至るまで、自分の妄想に閉じこもって、世の中をあっと言わせてみせるとか、そんなことを考えていたんじゃないか。
そして、そう思ってしまうに足る、これまでの結果、軌跡があります。
自分の考える奇策は全て、皆を驚かせ、話題をかっさらい、まさに時代を動かす主人公たる成功をもたらす。
そんな奢った妄想に、取り憑かれていたのかもしれませんね。
おそらく、ついこの間まで、どいつもこいつもこの自分の考えにはついてこれまいなぁ、と、だいぶ上から目線で世間を見ていたんじゃないでしょうか。
頭はいいのでしょうけど、結局は他の「同業の方々」と変わらない傲慢さを持ち合わせているのかも知れませんね。これまでけっして見せていませんけども。
そんな天才的な計画を、どこの時点で方向転換しようと思うようになったのか。
当然、私にはわかりませんけど、愚民どもの集団心理の中に世論というものがあり、その上に自分たちの立脚する場所がある、ということに、ふと気づいたのか、誰かが諭したのか。
おそらく「彼」の今を作り出した「騒ぎの張本人」が、今回、真摯に自分の評判と向き合ったなら、おそらく彼はまだ、騒ぎの張本人を見捨てなかったんじゃないか、と思っています。
結局、最後の最後まであがいて逃げ続ける張本人に、万策尽きたのかもしれませんが。
どこのニュースサイトのコメント欄でも多くの人が異口同音に述べていますが、とにかく遅すぎました。
こんなにあっさり、調子に乗る人なんだ、と。傲慢になる人なんだ、と。
どんだけ騒ぎの張本人が優秀であったとしても、それを得る代わりに失う世論の大きさに気づいていなかったのだとしたら、私よりも頭が悪いし、世間知らずです。
騒ぎの張本人が、例え諸葛孔明ほどの天才であったとしても、あんな騒ぎの渦中の人間を登用しようというのは、別の形で世論を完全に抑え込めるような手立てがないと無理では。
世論を頭ごなしに抑え込んで、登用してやらせてみて結果を出してから、ほらどうだ、とやるべきであって、自分たちの立場も確立していないのにそれをやろう、というのは、やはり驕りが見え隠れします。
今回のことで心が離れた人達は、おいそれとは戻ってこないでしょう。
私も、だいぶ久々に、呆れたというか、幻滅したというか。
こんな選択をした「彼」は、もはやその騒ぎの張本人と同類とすら見られているでしょう。
彼を選んだら、またとんでもない重罪人だとか迷惑系の人間を登用するに違いない。
自らそんな前例を作り、レッテルを貼り付けてしまったように見えます。
最近、あの業界は、そんな人や組織ばかりですねえ。
あ、独り言ですけどね。