私は、完全に禁煙をする前の4〜5年は、電子タバコを利用していました。
電子タバコは、いわゆる煙が出る紙タバコとは臭いの質(成分的に)が違うので、その当時でも、紙タバコの臭いには敏感になりました。
完全に禁煙した今では、電子タバコの臭いも敏感にはなりましたが。
そんな私自身の変化があった後で、雨が降り湿気のこもったバスの中では、紙タバコの喫煙習慣がある方の「体や服から発せられるタバコ臭」は、なかなか強烈だなぁ、と感じます。
これも、吸い方というか、吸う時の環境で多少の改善は出来ると自分の経験から思っておりますので、おそらくそういう方は、臭いに無頓着というか、気にしなくても良い環境にいる方なんでしょう。
もちろん、気にして対策をした所で、非喫煙者と比べれば臭いはつきますから、対策すれば無問題、というわけでもないですが。
紙タバコの臭いの欠点は、粘性がある、と言いますか。喫煙していない、たまたま居合わせた人にも臭い(の元)が付着してしまう、伝播してしまうのが、特に悪評になる原因のひとつだと思います。
個人的には、いわゆる「ヤニ」と呼ばれる成分が、臭いが付着する、そしてまわりに伝播する原因だと思ってます。
よく、喫煙所の壁など、ベッタリと黄ばんでいる、あれですね。あの性質のまま空気中を漂っていれば、どこかにくっつくだろうことは想像に難くない。そこに人がいれば、人にくっつくのだと思います。
私は元喫煙者として、タバコの良さ(?)を知る身として、喫煙習慣に対してどうこう言うつもりはありません。
ただ、私自身、紙タバコの喫煙者だった頃から臭いには気をつけていました。生活に支障があるからです。
ただでさえ喫煙習慣がある方には肩身が狭い昨今ですから、気を使う、ということは、余計な弾劾を避ける意味でも必要だろうなぁ、と感じます。
タバコの臭いは、客観的に「悪臭」である、という認識からしていかないといけない、と。
そして、その臭いには粘性があり、あらゆるものに付着し、そこで臭いを発し続けるという、やっかいな性質があると認識しないといけない、と。
イマドキ、タバコの臭いは商売や仕事にも影響しますからね。喫煙する、しないよりも、まず、そういう所を正していく必要はある、と、個人的には思っています。
ちなみに、擁護するわけではないですが、電子タバコは、そういうのがありません。
電子タバコを吸っている部屋でも、吸い殻を処分して換気をすれば、壁などに臭いが残っている、ということはないように思います。
ただ、吸ってしばらくは呼気や、喫煙器具から臭いを発していますのでね、やはり吸う場所は選ばないといけません。
今朝方、バスでご一緒になりました御老体が、やたらタバコ臭いのと、失礼ですが加齢臭も強くてですね、ちょっと、ミックスされていたたまれなかったもので。