プロは機材にこだわったりするものですが、素人は、良い機材があってもそれを使いこなせない。
我が家がまさにそれです。
いわゆる配偶者は、2人で趣味としてやっている音楽で、作曲と、歌う役割を担っています。
元々歌っていたので、歌いたい、という気持ちが強くあるからですが、そもそもが素人レベルであったこと、長くブランク期間があったことで、その歌の質はけして良いものとは言えません。これは本人も自覚しています。
で。
少し前に、ちょっとお高いマイクを買ったんですね。
つっても、数万円程度のものですが、我々のレベルからすれば思い切った買い物です。
ですが、そのマイクだと、うまく録音が出来ないのです。
声を取り込み加工する私の腕のまずさもあるのですが(こちらももちろん素人レベル)、それにしても大元の「素」の声からしてまずい。
そんなわけで、少し歌うことに嫌気がさしている配偶者がおりましたので、マイクのことを色々ネットで見ていて、タイプの違うマイクを使ってみてはどうか、と思い立ち、昔、私が使っていたマイクを引っ張り出してきました。
あ、私は歌い手経験はございません。
家にあるイチ機材として、歌うため、というより作曲の際のメロ入れ等に使う為のものでした。
もうだいぶ昔のことなので記憶はありませんが、このマイク、金額としては万はしなかったと思います。
ただ、スタジオやカラオケに設置してあるマイクよりかは音質がよいイメージがありました。ちと、高音域が弱いような気もしますが。なんにせよ、昔の記憶です。
で。
この間、そのマイクで試しに録ってみたのですが。
まぁ、ヘタは下手ですよ。
ただ、その度合いがグッと減った、というか。
マイクを繋いで、入力レベルだけ調整して後はそのまま、という状態でも、そこそこ聴いていられる(僕らが身内として)レベルではあるな、と。
配偶者も、それで少し気を良くしたのか、マイクとの相性、ということについて考えるようになったようです。
ただ、私のマイクはもう二十年という単位で昔のものです。
なので、配偶者としては「イマドキのこのマイク」が欲しくなったようです。
値段は、当然ピンキリではありますが、以前に買った数万円のマイクに比べれば、安価で色んなメーカー、モデルが存在します。
また、お財布と相談しないとなりません(私が)。
まとめですが。
今回使った昔のマイクは、数万円のマイクとはタイプが違います。
いずれもプロが使用する機材(の安いモデル)ではありますが、スタジオなどでしっかり録音、いわゆるレコーディングで使用するのは、数万円するマイクのタイプだそうです。
歌い手を自認している配偶者としては、自宅レコでそのマイクを使いこなせないというのは、悔しい思いがあるだろうな、と思います。
ですが、自宅レコですから、環境をしっかり作らないとマイクの性能も発揮できないでしょう。
雑音、反響音、発声する方向の制限、周囲への遠慮などがあるので、100%あけっぴろげに歌えるか、というと、そういうわけでもないと思います。
それに比べると、繊細さは落ちるものの、多少の劣悪な環境でもその「鈍感さ」がこの環境では功を奏すだろう私のマイクの方が、配偶者との相性というより、今の録音環境に合っている、と考えています。
外で、ボーカルブースを借りるぐらいのお金に余裕が出来れば、その時はお高いマイクの出番かもしれません。
なんにせよ、配偶者が少しでも自信を取り戻せたなら、よかったな、と思っています。