古代中国の歴史が好きで、昔はよく小説などを読んでいました。
昔の事とは言え、現代でも似た事象があったり、参考に出来ることはあるんですよね。
例えば。
圧倒的な力を持つ強国の歴代君主の中には、自国が強大なことから驕ってしまう人が散見されます。同盟関係だったり連盟を組んでいる他国へ高圧的に話をし、それら他国が逆らえないのをいい事にやりたい放題するんですが。
現代、まさに今、似たような景色がありませんですかね。
みなさんの頭に浮かんだその人は、だいぶ横暴、いや好き勝手に世界を振り回しておられますが、このような行動は、あの国だからそれが出来るわけで。
同じ性格、バイタリティがあったとしても、他の国では同じようには立ち回れないでしょう。
深謀遠慮はあるんだと思うんですが、わざわざ敵を作るような物言いは何なのでしょうか。
それも、煽り戦法と言えなくないですが、しかしそんな複雑なものではなく、その実態はただの驕りなんじゃないかと思っています。
本来の、本当の、対峙すべき敵に利することばかりやっていないだろうか、と。
その時には手を携えるべき味方を片っ端から引っ叩いて回っているような印象です。
故アントニオ猪木氏の「闘魂注入」なら良いですが、主従ではなく、国力の差はあれ立場は平等である世界の要人に対し、一方的な意見でビンタしまくったら、大事な局面で確実に足元を掬われるでしょうし、裏切られるでしょう。
ま。
おそらくその人は、自国は世界中を敵にしても勝てる、ぐらいのことは考えているのかもしれませんし、単純に数字だけで見たらそれに近い国力かあるのも事実です。
が、それはあくまで数字上の話だ、ということが、どこかのタイミングでわからないと、本当にその人、その国が滅びかねない気がしています。
背後に、その人をうまく利用する策士が暗躍していそうですね。
まさに本来の「敵」、離間の計でしょう。そうだとしたら、まんまと策に嵌められているわけですが。
そして、また違う国の老練な独裁者に踊らされ言いくるめられてしまうのも、驕りからくる思考停止でしょう。オレオレ詐欺には騙されない、と豪語して騙される老人のような印象です。
例え正しくても、暴力的なやり方、傲慢なやりかたでは、正解を掴み取った先の未来が明るく見えません。
我が国を振り返って見るだけでも明るさが見通せないというのに、世界に暗雲。
こういう時にこそ、AIの方がよっぽどいいんじゃないか、と想像してみたりしますが、そういう輩が、ターミネーターみたいな世界を招くんでしょうな。
まだ、横暴でも人の方がマシですかね。少なくとも、終わりがありますから。