スマホには、最初のロック画面からカメラを起動できる機能がありますね。
僕の解釈としては、とっさに写真を撮りたい時のためにあるのだと思っています。
とっさの場合でも、カメラ機能は情報をインプットすることがメインなので、そこにセキュリティがかからないことで発生するリスクも限定的、ということでもあるのでしょう。
ですが、つまりは「とっさ」に撮影したい時に使用するわけですから、アプリへアクセスする工程の少なさとともに、素早く立ち上がり、素早く撮影出来ないと意味がないわけです。
僕のスマホはのんびり屋なので、そういうところは全く機能として活きていません。
スマホ自身、なぜその機能がそこにあるかを理解していないんじゃなかろうか。
僕のスマホからしたら、叩き起こされた途端に筋トレやらされるようなもんなんじゃないかと。
ためしに、ロック画面から素早く立ち上げます。
すると、悠長に画像の保存先を本体にするかSDにするか、と聞いてきます。
これは本来、設定で定めているはずで、いちいち立ち上げるたびには聞かれないはずなので、つまりどこか動作がおかしくなっている、と。
こっちからしたら、とりあえずはどっちでもいいだろう、と。
これだけでシャッターチャンスは逃してしまうわけですが、さらに罠があり、SDを選ぶとエラーが発生してアプリが終了してしまいます。
「はい、はずれー」
と、こちらの緊急具合をまったく意に介さない、空気を読まないやつです。
なので、ここでは本体を指定して、さぁ撮影、となるわけですが、アプリ立ち上げ直後は動作が不安定で、画面内にモニターされている映像が激しく動いていると、処理しきれず強制終了します。
手に持って、パッと構えるための方向転換でも厳しいです。モニターしているだけでアウトです。
そして、そのリスクを乗り越えたところで、次は、シャッター速度の劇的な遅さがあります。
実験しました。シャッターボタンをタップしたら間髪入れずに撮影される、という前提の動作をしてみたところ、撮影されたのは、ズボンのポケットの中でした。
普段であれば「うまく撮れたかな〜」と確認をしますから、そういうシチュエーションであれば、確認する時にカメラが向いている、地面とか、そういうのが撮影されることになります。
まだありますよ。
動作が遅くとも撮影ができた(シャッター音がした)と油断していると、エラーで保存できませんでした、と表示が出てアプリが落ちます。
結果、素早く写真が撮影できたことは一度もなく、もとより期待もしていないのでトップ画面から立ち上げたことは数えるほどしかありません。普通に立ち上げても同じように落ちますしね。
これはだいぶ致命的で、人によってはクレームものだと思います。
なぜこのような症状が出る状態で「完成」としたのかが不思議です。
確かに、初期状態はこんなではなかったんだろうとは思います。
そして、使い込むにつれ、アプリ入れ過ぎとか、データを保存しすぎとか、色々と負荷をかけているからだ、という意見もあるんだろうとは思うんですが。
でも、こういう製品って、それを踏まえて開発するもんなんじゃないかと思ってますんで、ユーザーが目一杯ストレージを埋めているから、とか、アプリ入れ過ぎで動作が、というのが言い訳として通るのであれば、なんだかなぁ、と思います。
勝手に改造しているとか、そういうのならわかりますが、買ったままの状態でフルスペックで使用したらまともに動作しませんって、5人乗りの自家用車が、5人乗ったら重くて走れませんと言っているようなものだと思うんですけどね。
ま。
それでも、パソコン含めこの手の精密な製品は、使い方でだいぶ影響があることは昔からの経験値で知っていますので、おそらく僕のなんらかの使い方がよくないんじゃないかな、と思っているんですが。
それでも、改造しているわけでもないし、やましい使い方をしているわけでもないので、釈然としないのは確かです。