kekeの考えること

こういうことを考えてる人もいるんだなぁ

ささやかな成就。

この歳になって、とてもささやかな、ある「やりたかったこと」がひとつ、成就しました。

ささやかだからこそ、追いかけることもしなかったのでしょう。気がつけばこの年齢まで、それをやらずに来てしまっていたのだ、と考えると、自分の意思の弱さにがっかりです。

というほどの、どうしてもやりたかったこと、というわけではないのですが、ふいに成就するタイミングがあったので、とりあえず記しておく次第です。


まず、この写真のような葉っぱをみかけたら、僕は思わずちょんちょんと触ってみる人です。

そう、葉っぱがキュッと閉じるかもしれない、と思うわけです。


僕以外にも、こういう見た目の葉っぱをちょんちょんしたくなる人はいる、と信じてやみませんが、そもそもその理由は簡単で、子どもの頃、オジギソウの話は誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。学校で教わったような記憶があります。育てはしなかったと思いますが。

オジギソウというのは、名前が示す通りで、まるでお辞儀をするかのように葉が収縮します。葉に何かが触れると、左右に広がっている葉っぱがキュッと閉じるように収縮するんですね。

なんでしょうか、身の回りの植物だけを見ていると「植物は動かない、動けない」という印象を持ちがちな中で、瞬時に動物のように動く植物は、そりゃぁ子どもは興味が湧くというものです。ただ、学ぶことによって知識はあるものの、実物に出くわすには、都市部に住んでいる場合には郊外の山など自然のあるところに足を運ぶか取り扱いのある園芸店に行く必要があるでしょうから、なかなか日常的に出くわすこともない植物でもあります。


というわけで、僕も子ども心に「葉っぱに触っておオジギされたい」と思い、いつかオジギソウに出会うことを待ちわびつつ、気が付けばこの歳になってしまった、ということです。

そして、オジギされたい思いだけはつのり、いつしかオジギソウのような植物に出くわせば、手あたり次第に葉っぱをちょんちょんしてみるのがクセになってしまった、ということです。なんせ子どもの頃に写真で見ただけですからね。それっぽいものはなんでもオジギソウに見えてしまう。



からの。


週末に、いわゆる配偶者の園芸店巡りに付き合いましてね。

いわゆる配偶者の目的は、多肉植物、食せる系植物、観葉植物(今回は吊るす系)、鉢で、初めて行く園芸店1か所、何度も足を運んでいる店1か所、行ってみたら何年も前に一度来たことがある店が1か所の、計3店舗をまわりました。


1軒目、初めて訪問した店舗で色々と見てまわっている時に、観葉植物のコーナーに「ちょんちょんしたくなる」葉っぱの植物が何種かおりまして。

すべてのトラップに引っかかって僕がちょんちょんしていると、その様子を見ていた配偶者に「違うから」とその都度ツッコまれ、それでもなおちょんちょんしている、ということを繰り返しておりました。

一品、配偶者が買うのでお会計を済まし、さぁ次のお店に行こう、と建屋から出たところで配偶者が

「あっ」

と声をあげ、

「ほら!これ!」と、出入り口のすぐ横の植物を指さしたのです。


いや~、思いがけない出会いです。突然の出会いです。このような形で、僕のちょんちょん活動に終止符が打たれることになろうとは(しかも安いな)。

えぇ、もちろん、そこから10分ほど、ちょんちょん、を堪能させていただきました。

ちょんちょん動画も録りまして、いつでも見返して思い出に浸れるようにしました。


今、こうしてブログを書いていて思いましたが、なんで買わなかったんだろう。