kekeの考えること

こういうことを考えてる人もいるんだなぁ

話術。

スマートフォンを起動しています」

 

僕が使用するスマートフォンでは、再起動したりすると、この文言が表示されます。

 

 

少々、違和感を感じます。

 

なぜなら、その言葉を発している存在そのものが、スマートフォンであるからです。

 

例えばアンドリュー君は、自分が移動中であることを他人に知らせるのに、わざわざ「アンドリューは移動中です」とは言わないでしょう。せいぜい、私は、とか、僕は、というぐらいです。

 

つまり、単純に「起動中です」とか「起動しています」でよいわけで、わざわさ「スマートフォンを」と入れると、では、その言葉を僕に投げかけている主体は、どういう立場でどういう存在なのか、と。スマートフォンの中から投げかけられている言葉ではありますが、自分はスマートフォンではない、という立場を貫いているような表現です。

 

スマートフォンをオペレーティングしているOSが「私はもう大丈夫なんですが、スマホの方がまだなんですよ」と言いたいのでしょうか。

 

 

と、まぁ妄想を膨らませておりますが、これは起動時の定型文なので、そこにコンピューターの緻密な自由意思などはなく、つまりAIではないわけですが、それでもこれだけ人間くさい妄想ができるわけです。

 

AIという存在が身近になったら、むしろ積極的にこのようなボケ・ツッコミをする関係になるのかもしれないし、それすらも考えて、AIがうまくリードしてくれるのかもしれません。

 

そして、人類の知らない所にビッグデータが蓄積されて。

 

万人を気持ちよくさせる話術を持ったAIが、生まれるかもしれません。

 

AIが話術まで人間を超越したら、それこそシンギュラリティというか、人間が確実に敗北を認めざるを得ない瞬間になりそうです。