年がら年中、金が無いと言っている私だが、一応、贅沢をしなければ、とりあえず生きてはいける。
つまり、贅沢をするから困窮するわけで、しなきゃいいだけの話である。
それでも、散財気質というのはあるもので、いつの間にか所持金がないタイプである。
ちゃんと、ぜいたく品を買ったとか、そういのは記憶にあるし、その時はそれで賄えるそろばんなのだが、いつの間にか所持金がなくなるので、まぁそのそろばんは一ヶ月ももてばいい方である。
言い訳になるが、いわゆる配偶者が、お金のない生活を以前、していた。
それを自己責任論で片付けるのは簡単だが、その他にも辛い出来事などがあり、贅沢とは無縁の生活をしていた。
なので、贅沢とまでは言わなくとも、庶民並みの暮らしというか、常に金欠に怯えなくても良いぐらいの生活を経験してほしかった、というのが、私が彼女を見つめるきっかけになったのは確かだ。
もちろん、他にも要素があってのことではあるが。ボランティアで他人を養うような余裕は私にもない。
そんな由来があるからなのか、どうも、押しに弱いというか、つい、欲しい物を手に入れて喜ぶサマを見たくなってしまうのがよくない。
正月からブログに書いたマイクというのもそれで、気の緩みと、そんな私の中の欲求(喜ぶサマを見る)が重なってのことだ。
で。
当然、歌うためにマイクは買ったわけで、手に入れたら歌いたくなるだろうな、というのはわかっていたが、仕事から帰ったら、リビングにマイクが組み立ててあった。
え?ここで?
ここはフツーのマンションの一角ですぜ。
我が家の間取りを考え、最適なポジションを考え始めるあたり、私も甘い。
お隣さんに接しておらず、最低でも一部屋挟んでいるとか、お隣まで距離や障壁がある場所。
マイクに向かう方向、つまり発声する方向も、一番、隣近所から距離があり、出来れば窓などがない向き。
そして、声出しをしてもらっている隙にサンダルをつっかけて外にでて、どのくらい声が漏れているかを、玄関、ベランダと確認をし、他家が窓を締め切っていれば、聞こえるか聞こえないか、というぐらいだろう、ということを確認。
上の階の、窓全開で子どもが大騒ぎしていたり楽器をガッチャガッチャやっているのに比べたら、良心的なデシベルである。
そんなわけで、ゲリラ宅レコを敢行。
いわゆる配偶者は、それでも遠慮があったらしいので本気の声は出せなかったようだが、マイクの性能を確かめるには良い機会だったかもしれない。
頻繁にやったら、多分ポストに管理会社からの直接投函封筒が届いてしまうだろうから、よほどでない限りは、ちゃんと外で部屋を借りるつもりではある。