「お腹すいた」
「僕はすいてないよ」
「私はすいた」
「お昼食べたの、ちょっと前じゃん」
「ちょっとって、もう4時間ぐらいたってるよ」
「12時に食べたとしても、まだ16時、という計算になるが」
「もう17時です」
「それは、我々がだらしないからお昼が遅かったからでしょ」
「お腹すいた」
「なんか食べればいいじゃん」
「にく」
「え」
「肉食いたい」
「えーと、もう夕飯食べるってこと?」
「夕飯とか関係ない。肉」
「棚の中漁れば、つなぎのお菓子とかあるんじゃない?」
「にく」
「わるいが、僕はまだ、入らないし…」
「にく」
「う〜ん、壊れてきてるね。しかしなんでそんなに燃費悪いのさ」
「しらんわ、そっちが燃費よすぎるんでしょうが」
「それは工夫ですよ。余計な機能はオフにしておくことをオススメする」
「空腹の話だよね?機能?」
「例えば、保温機能とか」
「保温?」
「体温を低く抑えることで、余計なカロリー消費をなくすんだよ」
「変温動物?」
「他にもある。余計な行動をしないことだ」
「洗濯も掃除も、余計なことじゃないよ」
「ほら、そんなに動いていたら、カロリーどんどんなくなるぞ」
「お前も少しは動け」
「いや、だから僕は余計な消費を抑えているんだよ」
「せめて猫の相手ぐらいしてやって」
「今日の僕を見たかい?朝起きてから、ここを動いていないよ」
「そりゃぁ腹も減らないよね」
「参考にしてくれたまえ」
「夕飯抜きね」
「え」