kekeの考えること

こういうことを考えてる人もいるんだなぁ

五年生。

別のテーマでブログを書くのにちょっと調べていたのだが、意外と面白かったので、別項としてひとつ、まとめてみた。

 


野比のび太

 

磯野カツオ。

 

 

この二人は、小学校五年生であり、更に言えば五年三組である。

 

小学校は違うので同級生というわけではないが(時代も違う)、同じ五年生である。

 

ちなみに、カツオの妹、ワカメは小学三年生だそうだ。

 

地獄先生ぬ~べ~の担任クラスは五年三組。

 

この偏りはなんなのか。揃って五年生。クラスまで三組が多い。

 

ひとつだけ毛色が違う「地獄先生ぬ~べ~」を引き合いに出したのは、私が読んだことがある「小学生が出てくる漫画」というだけなので、あまり気にしないで頂きたい。

 

 

調べていくと、70年代のとある漫画の影響で、それ以降の漫画は五年生を多用する、みたいな話がどこかに書いてあった。それも一理あるのだろう。

 

 

だが、五年生である理由は、他にもあると考える。

 

 

まず、上記した漫画は、総じて「時間の流れがない世界」である。作品の始まりから終わりまで、連載がいつまで続こうが、五年生のまま、である。

 

磯野カツオに関しては、主人公ではないので位置付けとしては難しいが、五年生である理由としては同様と思われる。

 

ちなみに、ここで名前はあげなかったが、往年の名作、ちびまる子ちゃんこと桜ももこは、ワカメちゃんと同じ三年生である。

 

さらに、ついでにちらっと調べてみた、忍者ハットリくんの居候するお宅の一人っ子、三葉ケン一については、小学生、との表記だけだった。だが、ハットリくんは11歳とのことなので、やはり五年生あたりが妥当か。

 


私が考えるに、五年生の設定には、以下の4つのメリットを挙げる。

 

①卒業式イベントが不要
小学校六年生をモデルにすると、どうしても春に卒業式イベントが発生せざるを得ない

 

②日常生活を話題に持ち込める
上記の①を踏まえることによって、学校生活など「小学生の生活」を、自然と話へ組み込むことが出来る

 

③林間学校(移動教室)などのお泊りイベントがある
修学旅行だと六年生である必要があり、となると①に抵触してしまうためストーリーに組み込めない。五年生であれば、①に抵触することなく「お泊りイベント」を発生することが出来る

 

④そこそこ大きいので複雑な設定も可能
小学生でも、低学年~中学年だと、込み入ったキャラ設定やストーリー設定が出来ない。幼いからだ。六年生では①に抵触する。五年生であれば、小学生の中では大人であり、多少の込み入った設定や複雑な話も出来ると思われる。

 


以上を踏まえ「小学生が主人公で、一話完結型の漫画を継続するのに一番都合がよい」のが五年生なのだ、と考えられる。

 


ちなみに、例外としては、ちびまる子ちゃんこと桜ももこの姉、桜さきこが、小学六年生とのことだった。

 

ただ、これは、以下の点から仕方がないと言える。

 

①六年生が主人公ではないこと
まず、主人公は小学三年生である。姉は、主要メンバーではあるが、話の核ではない。

 

②自叙伝的な物語であること
いわゆる「作者が主人公」という作品であるため、周辺の設定を明確にせざるを得なかった。

 

以上より、桜さきこが六年生であるのは仕方がないことと言える。


厳密度合いはわからないが、ちびまる子ちゃんは、現実がモデルではあるが、同じクラスメイトのままでいつまでも物語が続くので、時間の流れはない。

 

そして姉(私の知る限り、家族の中ではメインを張ることが少ない)という「脇役」のことなので、しれっと、さらっと流す方向に走ったものと思う。

 

 

なお、聞きかじった話だが、サザエさんについては、それぞれのキャラクターについて、作者の身近にモデル・モチーフがいるようだが、作者が明確に「サザエさん」である、などはないようだ。実際の作者の家族構成にはいないキャラもいるようだ。

 

 

漫画を書く、というのは、当然、ストーリー構成だとか、キャラクターだとか時代背景だとか、様々な要素が必要だろう。

内容にもよるが、小説を書くのと変わらない労力と言えそうだ。

 

まして、一時期を切り取ったような「時の流れが必要ない世界」ではなく、同じ一年を何度も繰り返すという意味の「時のない世界」という設定だ。

 

そんな中で、使い勝手のよい年齢、学年。

大人であれば、役職、家族構成というのがあるのだろう。

 

 

五年生。

 

確かに、卒業や進学、別れが目前に迫るわけでもなく、しっかり記憶に残る小学校生活を送れる、一番、楽しい時期かもしれない。

 

 

差し込み画像は、何を選んでも版権などで引っかかりそうなので、我が家の猫である。

 

※多分に妄想、憶測を含むので、詳細についてはちゃんと調べて頂きたい