kekeの考えること

こういうことを考えてる人もいるんだなぁ

はてなブログ「今週のお題」

今週のお題「SFといえば」


恥ずかしながら、SFは、言葉としては常用しているものの、その正確な意味というとよくわからず、書き始める前に調べてみた。


サイエンス・フィクション
科学的な空想にもとづいたフィクション。


なるほど。

そして、このお題の例として出ていた、「ドラえもん」などもSFに含むというのであれば、内容の科学的根拠自体はさほど必要ないのだろう。
科学的であればいい。どこでもドアだって、未来の科学によって生み出された「科学の結晶」である。ただ、仕組みはわからない。

なので、私の定義としては、人間や自然などの超能力的要素ではなく、知恵や発明、機械や仕組みなどの活用によって進んでいく物語、としておこう。


そうなると、裾野はぐっとひろがる。
小説も漫画も、映画もアニメも、その手の作品は多くある。
そんな中で、私の「推し」のSFとは。


前置きが長くなったが、私の推しは、漫画「PLUTO」だ。

原作は、手塚治虫鉄腕アトム」の中の一話であり、浦沢直樹氏が独自の世界観を織り交ぜてリメイクしたような感じの作品だ。

私は両作者とも、評することが出来るほどには作品を読み込んでいないので偉そうには語れない。
ただ、時代、というものもあると思うが、手塚治虫の直球に近い主張に対し、浦沢直樹氏は、それを婉曲に、かつ、強い表現で描き、手法、技法ともに違うのかもしれないが、どこか通じるものがあるとも感じる。


なので、もはや叶わないものの、この逆をやってみても面白かったんだろうなぁ、と思うのだ。

私は、浦沢直樹氏と言えば、20世紀少年を読んでいるので(というかそれしか読んでいない)、例えばあの作品を、手塚治虫があの時代に描いたとしたら、どのように描くだろうか。もしかしたら、本人オリジナルで近い作品はあるのかもしれないが、浦沢直樹氏の表現を受けての描写、というのが見てみたい。


というわけで、ネタばれとかはよろしくないんだろうと思い、作品の内容は語らなかった。
せいぜい言える範囲としては、鉄腕アトムが原作なので、出てくるキャラは大半がロボットであり、そのロボット達の、悲しい闘いの物語である。


PLUTO」は、けして読後スッキリ、というものではないかも知れない。話の中で挙げた「20世紀少年」も同様だ。

ただ、SF作品というのはどちらかというと、読後スッキリである方が少ない気がするし、それはつまり、人間が科学の発展を喜ぶと共に、一抹の不安を感じていることの表れでもあると思う。SF作品というのは、将来の人類への警鐘でもあるのだろう。